国立新美術館で「ミュシャ展」開催。チェコ国外で世界初となる『スラヴ叙事詩』全20作を公開!
カンヴァスいっぱいに描かれた風景や人物に、鑑賞者は引き込まれずにいられません。大きなものでは6m×8mのサイズにもなります。ときに繊細でときに荒々しいタッチ、アール・ヌーヴォー時代には見られなかった写実的な描写など、1つひとつの表現に目を奪われるでしょう。
●チェコ国外では世界初!全20作を一挙公開
《スラヴ叙事詩「スラヴ民族の神格化」》 1926年 プラハ市立美術館 ©Prague City Gallery
ミュシャが17年かけて制作した『スラヴ叙事詩』は全部で20作。チェコ国外で20作すべてが一度に公開されるのは、本展が世界ではじめてです。スラヴ民族の祖先を描いた「原故郷のスラヴ民族」を皮切りに作品を順に鑑賞すれば、スラヴ民族の歩みを追体験することができます。『スラヴ叙事詩』は、2012年5月にプラハ国立美術館ヴェレトゥルジュニー宮殿(見本市宮殿)で全作品が公開されるまで、ほとんど人目に触れることがありませんでした。20作が一挙に公開される、貴重な機会は見逃せません。
●華麗にして妖艶!アール・ヌーヴォーの逸品も必見
《四つの花「バラ」》1897年堺市
縦長の画面に描かれた女性像は、ほぼ等身大。