ブリューゲルの傑作「バベルの塔」が24年ぶりに来日!「バベルの塔」展が東京都美術館で開催
そのほかにも、同時代の絵画や彫刻など約90点で、16世紀ネーデルラント絵画の魅惑の世界を紹介します。
見どころ①ブリューゲルの最高傑作「バベルの塔」
日本で展示されるのは実に24年ぶりとなる「バベルの塔」。本展では、なぜこの傑作が生まれたのか、そしてブリューゲルがどのようにしてこの傑作を描いたのかなど、様々な角度から「バベルの塔」を紐解いていきます。
●ピーテル・ブリューゲル1世とは?
ヨハネス・ウィーリクス 「ピーテル・ブリューゲル1世の肖像」(部分)1600年出版
エングレーヴィング Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands
16世紀のネーデルラント派を代表する画家・ピーテル・ブリューゲル。版画下絵作家として頭角を現し、後に油彩画の製作も手掛けました。人々の暮らしや民話、寓話を生き生きと描き、素朴さの中におかしみや批判的視点を織り込んだ作品で知られています。
特に、油彩画は世界に40点ほどしかないため、希少価値が高く、日本での公開が最も難しい画家の1人とされています。
●「バベルの塔」はここが凄い!
「バベルの塔」鑑賞のポイントとして、まず挙げられるのが、その壮大な構図とスケール。