ブリューゲルの傑作「バベルの塔」が24年ぶりに来日!「バベルの塔」展が東京都美術館で開催
キリスト教の聖人伝をモチーフにしていながらも、猟師に吊された熊、廃虚にいるモンスターなど、ボスならではの謎めいたモチーフがちりばめられています。
見どころ③「ボス・リバイバル」旋風
ヒエロニムス・ボスに基づく 「聖アントニウスの誘惑」 1540年頃
油彩、板 Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands
ボスの死後もその作品の人気は衰えることはなく、数多くの作家が模倣作品を描きました。また、16世紀半ばには、ボスの画風をまねた版画や絵画が人気を博す「ボス・リバイバル」が巻き起こったと言われています。
今回は、ボスの全作品の中でも、最も代表的な作品の1つ、「聖アントニウスの誘惑」のコピー作品が展示。作者不詳のこの作品は、ボスの死後約25年後に制作されたもので、最も忠実なコピーの1つとされています。
ピーテル・ブリューゲル1世、彫版:ピーテル・ファン・デル・ヘイデン 「大きな魚は小さな魚を食う」 1557年
エングレーヴィング Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands
さらに、ボスのモチーフを使用して制作されたブリューゲルの作品「大きな魚は小さな魚を食う」