ベルギー美術の"奇想"の歴史を辿る!「ベルギー 奇想の系譜」展が渋谷で開催
●パトリック・ファン・カーケンベルグ「2007-2014年、冬の日の古木」
一見すると変哲のない老木のデッサンのように見えますが、作家が想像を自由にめぐらせて描いたものであり、この世のどこにも存在しない木になっています。作家・パトリック・ファン・カーケンベルグは、このような古木を数多く描き、その幹にはしばしば扉や窓をとりつけています。
●トマス・ルルイ「生き残るには脳が足らない」
トマス・ルルイ 《生き残るには脳が足らない》 2009年 ブロンズ ロドルフ・ヤンセン画廊
© Studio Thomas Lerooy, Brussels, courtesy rodolphe janssen, Brussels /Photo: Philippe D. Hoeilaart
古代ギリシア時代から続けられてきた、理想の人体への飽くなき探求。それは、現代の過剰なモデル崇拝やダイエットの日常化にも現れています。本作では、傍目から見れば十分なほど持っているはずのものでもまだ飽き足らない姿、大きすぎる頭で自滅している現代の人間像が物語られています。
イベント詳細
名称:ベルギー 奇想の系譜ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1
会期:2017年7月15日(土)