血糖コントロールが改善する?!知っておきたい歯周病と糖尿病の関係
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糖尿病の方における歯周病が悪化するメカニズムとして、高血糖により脱水傾向となり、口腔内が乾燥することで唾液の自浄作用が低下して歯肉に炎症が起こりやすくなることや、免疫機能の低下から歯周病の原因となる細菌に感染しやすい状態になることが知られています。(※2)
糖尿病と歯周病に関連があることは、あまり知られていないといわれています。後ほど口と歯の状態のセルフチェックをお伝えするので、当てはまっていないか確認してみてくださいね。
歯周治療でHbA1cの改善がみられる
歯周治療を行い歯肉の炎症をコントロールすることで、インスリン抵抗性が改善し、血糖コントロールも改善すると考えられています。
歯周病と2型糖尿病の関連はさまざまな研究が行われており、歯周治療により血糖コントロールの指標であるHbA1cの改善がみられることが、多くの研究によって知られています。一般社団法人日本糖尿病学会による糖尿病診療ガイドライン2019には、多くの研究に共通する結果として、歯周治療後にHbA1cが0.29~0.66%低下することが示されている、とも記載されています。
まだ研究が進められている段階ではありますが、日本糖尿病学会や日本歯周病学会では歯周治療が推奨されており、定期的な歯科健診を受けることについても呼びかけられています。