2016年7月13日 07:27
ホームレスの価値を伝えたくて、ホームレスになった男
しかし、2016年現在まで「エノアール」は確かに存在していることが、ツイッターやブログの情報から確認できる。
そして、このカフェではおそらく世界で最も自然に「市民とホームレスの交流」が行われている場所ではないだろうか。
ホームレスは新しい文化の担い手
(Photo by Ciro Cattuto)
エノアール運営者の小川氏のブログには、ホームレスの小屋づくりや生活のポイントなど、ホームレスお役立ち情報が綴られている。
おそらく、ホームレスによるホームレスのためのメディアは、後にも先にも小川氏のブログだけではないだろうか。
そして、彼が書いた記事の中には、ホームレスに対するステレオタイプを打ち崩すメッセージがたくさん散りばめられている。
“ぼくが公園でホームレス生活を始めた最大の理由は、ここから新しい文化が生まれるかもしれない、と思ったからです。
驚く人も呆れる人もいるでしょうが、そうとしか言えません。
外からみていて、ホームレスの人たちには、自由に使える時間がたくさんあり、コミュニケーションがさかんであり(助けあっている)