「ヌード」は学ぶための「唯一の方法」
(Photo by Jens Schott Knudsen)
この事件の背景には、中国の学費が値上がりし続けていることがあげられる。
4年制の大学に通う場合に必要なお金は平均4万元(約61万円)。
この費用はここ30年で、30倍にも上昇した。
富裕層には手の届く額であるかもしれない。
しかし、農村民の1一人当たりの年収はわずか3万元(約46万円)ということを考えると大きな負担である。
なんとかして学びたい学生が、なんとかしてお金を得るために「脱ぐ」という方法を選択してしまっているのだ。
戻らない「奨学金」、925億
(Photo by Shinya ICHINOHE)
それに対し、日本の現状を考えると恵まれているの……かもしれない。
日本には「奨学金制度」というものがあり、きちんと学生がお金を借りることができる仕組みが整っているのだ。
日本学生支援機構が2012年に行った「学生生活調査」によると、奨学金を受給している学生の割合は、大学学部で52.5パーセント。