(Photo by tattoo pins)
2020年、東京で開催するオリンピックに向けて、いくつかの課題点のひとつに挙げられているのが「刺青(いれずみ)」。
将来、海外の刺青にオープンな旅行者たちが快く日本に滞在するには、温泉やプールなど、「刺青禁止」施設が問題になるだろう。
日本では未だに「刺青=闇の世界」というイメージが根強く存在する。
そもそも、どうしてこんなにも日本社会でネガティブなイメージが定着しているのか?
実は「江戸時代」の“ある人々”が理由だった。
法を犯したら顔面に「犬」と彫られる「江戸時代」
(Photo by オロチョン)
“ある人々”とは罪人のこと。
江戸時代には刑罰として囚人の額や腕に黥刑(げいけい)と呼ばれる刺青を入れていた。
黥刑は古くから中国に存在した刑罰で、左腕の上腕部に一周する線を1本か2本入れるのが一般的だ。
また、地域によっては、罪を犯すごとに段階的に「一」「ナ」「大」「犬」と額に入れていき「犬」の後は死刑、というしきたりもあったのだとか。