「ヒロインは美白」。ステレオタイプが「黒い肌のハーマイオニー」を傷つける理由
その理由は、ハーマイオニーを演じる女優、ノーマ・ドゥメズウェニが黒人であっただめである。
映画版のエマ・ワトソンのイメージを強く抱いていたファンたちは、「ハーマイオニーが黒人だなんて納得いかない」と主張したのだ。
この騒動に対し、原作者のJ・K・ローリングはコメントを述べた。
「私は作品の中で、ハーマイオニーのことを“茶色の目、縮れた髪、とても聡明”と表現しました。ハーマイオニーが白人の少女であると明記したことは一度もありません。それに私は、舞台版の黒人のハーマイオニーが大好きです!」
原作者がハーマイオニーのキャスティングに対し、このようなコメントを述べたことにより騒動は一旦収束を見せた。
しかし、ファンの中には未だに「黒人を差別しているわけではないんだ。でも、ハーマイオニーは白い肌がいいな」という意見を掲げている人もいる。
「ヒロインは当然、白い肌の女性である」という思い込みが、世界中の人々の頭に定着していることを気づかされるエピソードだ。
“ありのまま”を否定された黒人のエルサ
(Photo by Rachel Muir)