実際の例を挙げてみよう。
ここ数年、北米の音楽フェスティバルでは先住民の「羽飾り」が若者の間でファッションとして人気である。
見た目もかわいいし、フェスティバル感が増して、人気な理由も理解できる。
(Photo by National Post)
しかし、北米には先住民に対する500年の悲惨な虐殺の歴史がある。
勝手にやってきたヨーロッパ人は原住民が元々居た地を侵略し、原住民を虐殺しつづけた。
その数は「何千万人」にも達したという。
完璧に居着いた後も、原住民をまとめて一つの地区に追いやったり、選挙権を与えなかったり、扱いは良くならなかった。
権利も与えられず、苦しい生活に追いやられ、酷い扱いを受け続けてきた先住民。
その後遺症はアルコール中毒や、高い失業率など、今日まで続く。
「羽飾り」は原住民にとって、戦闘における勲章であり、勇敢な戦士である事を意味している。
それを何も考えずファッションとして、着用している若者たち。
しかも、彼らは原住民を苦しみ続けた北米人。