今、世界的に「正しい身体との関わり方」が議論されつつある。
子供の支援専門の国際NGO団体であるセーブ・ザ・チルドレンのスウェーデン支部(Rädda Barnen)では、ホームページ上で「スキンシップ」を大人と子供で考えるためのハンドブックを公開している。
それには次のようなメッセージが書かれている。
・子供ににハグやキスをさせたり、親戚や友人の膝に乗るように促すのをやめましょう。そのかわり、子供に本当にそれをしたいか尋ねるようにしましょう。
・「もしだれかが体に何かしてほしいと頼んできて、それをあなたはしたくない時、あなたは断ることができるし、大人にも相談できる」と、子供に説明してあげましょう。
・「好きな人だったとしても、されて嫌なことにはいやだと言っていいんだ」と教えましょう。
かわいい子供にはついついハグやキスをしたくなってしまうのが人の性なのかもしれない。
だが、それを本当に子供が求めているのかと考える人は少ないだろう。
そんな大人たちも、子供の頃、家族や親せきからの執拗なスキンシップやその強要にうんざりした経験があるのではないだろうか。