自由奔放な振る舞いからか、ウーマンリブ運動に参加している女性たちに“女を武器にしてる”と批判されたことがあったジャニス。
これに対しては「初耳だわ、私は彼女たちが理想とする自立した女よ。
何を妥協したかで人の生き方は決まるわ。つまりどこで人生の線引きをしたか。
皿洗いで満足の生き方もあれば妥協せず闘い続けて夢をかなえる人生だってある。
私はひたすら夢を追いかけて成功を手にしたわ。何で批判されなきゃならないのよ」と話している。
誰よりも「自分に素直になろうとした」ジャニスの魅力
(Photo by More Vocal !)
「自分らしさ」の追求は、彼女の人生とって確実に重荷となっていた。
ドラッグやアルコールを大量に摂取していたことは“ハイになって楽しむ”ためだけではなく、自分のつらさや孤独を紛らわすためでもあったことは確かだろう。
自分に妥協を許さず、その反面苦しんでいた彼女の姿は、ミュージシャンたちの心に刻まれ、大きな影響を与えているのだ。
若きジャニスと演奏していたウォラー・クリーク・ボーイズのメンバーパウエル・セント・ジョンは「妥協を許さない芯の強さが魅力的だった」