この時代には、ベトナム戦争に対する反戦運動や、黒人差別の撤廃と基本的人権の保障を訴えた公民権運動、女性の権利の向上を求めたウーマンリブ運動など歴史に残るムーブメントの数々が巻き起こった。
この頃の音楽は「Life fit your values(自分の価値観にあった人生)」を歌い、どれだけ自己表現ができるかにかかっていたという。
「なぜ歌いたいの?」インタビューでそう問いかけられた彼女は、
「なぜって、いろんな感情を経験できるからよ。仲間とお祭り騒ぎの毎日じゃ味わえない感情を知ることができる。想像力を働かせ真実を見出すの」と語っている。
ジャニスは彼女にとって「社会に認められる唯一の方法」だった歌に真っ正面から向き合っていたのだ。
「自由奔放な生き方」や「無邪気さ」の真実
(Photo by (c) 2015 by JANIS PRODUCTIONS LLC & THIRTEEN PRODUCTIONS LLC. All rights reserved.)
ジャニスの無邪気な人柄や“自由奔放さ”が人々を虜にしてやまないが、実のところジャニスの人生は楽しいことばかりではなかった。