かつて生類憐みの令があった日本は、今も動物天国?
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動物福祉に関する法律が厳しい国では、アートといってもタトゥーブタは生まれない。
法整備は動物愛護にかかせぬものだ。
しかし日本においては、法整備に課題が残る。
2014年度には約10万1千頭もの犬猫が殺処分されており、動物天国とは言い難い状況の日本。
300年以上も前に「生類憐みの令」が発布されていた国とは思えない。
最近では、小池百合子都知事が犬猫殺処分ゼロを実現するために「税金を投入する方法もあるが、人間教育から始めるのがいちばんだ。動物を慈しむ気持ちを、子どもの頃から育てることに力を置いた方がいい」と発言したそうだ。
そもそも、2010年の内閣府の調査によれば「ペット飼育が好き」と答えたのは全体の72.5%にものぼっているのだから、決して動物に対して心のない人が多いとも思えない。
さらには、震災や飼い主の高齢化などの理由でどうしても飼えなくなってしまったペットや、街に溢れるペットショップでペットを安易に手に入れられる現状を踏まえれば、犬猫の里親団体に資金を投入したり、法整備を進めたりして動物たちの権利を向上させようとするのが現実的な政策なのではないか。