そこに待ったをかけるのがドイツだ。
ドイツはペットの殺処分が基本的にはゼロ。
大半がボランティアの寄付などにより成り立つ民間団体が運営する動物保護施設「ティアハイム」では、重度な病気や怪我を患っているペットを安楽死させる以外の殺処分は行わないそうだ。
動物たちの滞在期間は無期限で仲介率は90%以上だという。
また、檻の広さからリードの長さまで、犬を「慈しむ」ための法整備がきめ細やかになされている。
さらに、犬を飼えば、日本円にして約1万円〜2万円(100〜200ユーロ)の「犬税」が課される。
1頭目は約1万1千円(100ユーロ)、2頭目からは約2万3千円(200ユーロ)となり、2頭目は1頭目よりも高い「犬税」となる。
この税の背景には、無責任な飼い主を減らそうという思いがあるそうだ。
実は「犬税」は日本でもかつて採用されていた。
生類憐みの令の時代にはもちろんのこと、50年ほど前まで「犬税」が存在していたが、後者の「犬税」は徴収コストの問題から廃止されたそうだ。