くらし情報『ポートランドに存在する、アート溢れるホームレスの「聖域」』

ポートランドに存在する、アート溢れるホームレスの「聖域」

ここで暮らすためには、住人たちが自ら定めた以下の5つの規則を守らなければいけない。①自分もしくは他人への暴力の禁止②盗まない③ヴィレッジ内及びその1ブロック内での非合法ドラッグ、アルコール、マリファナ吸引の禁止④ヴィレッジの平和を乱すような破壊的行動の禁止⑤ヴィレッジ維持への貢献とコミュニティの生産的なメンバーになること 
もし違反してしまうと、残念ながら追い出されてしまう。中でも5番目がユニークで、例えば、村の警備員や住居のメインテナンス、掃除、薪作り、薪の販売といった労働力の提供が義務付けられている。これが、自ら運営するコミュニティ形成の土台となっている。どのように村を自立して運営していくか、という運営方針は、住民を代表する役員が会議で決定。住民がそれぞれ1票を持っていて、役員は、年に一度の住民投票で選ばれている。

「ショッピング・カート・パレード」で勝ち取った場所

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(Photo by Kwamba Productions)

「ディグニティ・ビレッジ」が今の場所に落ち着いたのは、2001年9月のこと。前年、市内のホームレスたちが、アクティビストたちとともに、市の使われていない土地を占拠し、警察に追い出され、ショッピングカートでパレードをしながら次の場所へと移る・・・という活動をしながら交渉を重ね、この土地を市から無償で借りる契約を取り付けたという。

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