くらし情報『ポートランドに存在する、アート溢れるホームレスの「聖域」』

ポートランドに存在する、アート溢れるホームレスの「聖域」

政府が「ホームレス対策」の目的で、村づくりを提案したのではなく、ホームレス及びそのサポーターらが、行動を起こして生まれたのである。現在、全米で最も長く運営されているホームレスの村として注目されている。

人間らしくやり直せる場所

この村は、すべてを失ってしまった人が、自分のペースで、安心して眠り、食事をし、シャワーを浴び、トイレを使い、人と話したりする中で、人間らしさを回復していく場所だ。年単位で、ここにいてもいいという安心感は何よりも大きいという。体力、そして気力を取り戻した住民たちは、外で仕事と部屋を見つけ、自立していく。ここで出会った仲間とシェアハウスをする人もいるという。
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(Photo by Rika Higashi)

確かに、潤沢な資金とプロフェッショナルが常に援助する施設に比べると、ディグニティ・ビレッジの自立率や社会復帰のスピードが、特に優れているとは言えない。けれども、限られたリソースの中で、ホームレスたち自らが、立ち上がっていくことに意義があるのではないだろうか。
実際、ホームレス支援のモデルケースとして、全米から多くの視察者が訪れている。「ディグニティ・ビレッジ」を参考に、オレゴン州ユージンの「オポチュニティ・ビレッジ」

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