ポートランドに存在する、アート溢れるホームレスの「聖域」
、「エメラルド・ビレッジ」、ワシントン州オリンピアの「キホーテ・ビレッジ」といった類似施設が生まれた。
ホームレスになった人に、何ができるのか
私たちの多くが、社会的弱者の存在を知ると、同情を覚えるのではないだろうか。でも実際、路上生活を送る人に何をしてあげられるか、してあげたいか、と聞かれると、戸惑ってしまうかもしれない。
(Photo by Rika Higashi)
日本でも、貧困は広がっていて、6人に1人が相対性貧困だと言われる時代だ。働きたい、と望んでも叶わず、住むところも連絡先も失い、たった一人で 、ただ生き延びるだけに過ごす不安定な日々が、心身をボロボロに蝕んでしまう。そして、一旦そうなってしまうと、社会復帰はとても難しい。そんな彼らを「ダメなやつ」扱いして、突き放したり、見ないふりをしたりする社会は、私たちが求めているものだろうか?堕ちるのはあっという間だが、そこから這い上がるのは、並大抵のことではない。「ディグニティ・ビレッジ」に定められた2年という時間は短いだろうか、長いだろうか?
—————Text by Rika HigashiーBe inspired!