106歳のオーストラリア原住民が描いて伝える知恵と文化。
ただ美しいだけではなく、生きていく知恵がそこに記されているというわけだ。「生けるアボリジニの文化財」と言っても過言ではない106歳のローンコーナン氏は、文化や知恵を次の世代へ残すために、ニキナ地方の彼女が生まれ育った地や、そこで採れる薬草や食べ物、湧き水の見つけ方などを描き続けているのだ。
チャレンジは何歳になってもできる。
COURTESY OF MOSSENSON GALLERIES
ここ約10年で彼女の絵画の才能が、彼女の「伝えたい」想いとリンクし花開いた。95歳にして新しいことにチャレンジする精神、フットワークの軽さ、衰えない情熱…。彼女の存在は私たちに夢を与えてくれる。その姿は正直で、かっこいい。なによりもこんな風に歳をとりたいと思わせてくれる。
106歳の今でも彼女は時々森へ行き、若い世代に指導をしながら狩りをしたり、釣りをしたりして、自然の恵みを受けながら伝統的に暮らす知恵を伝授しているという。「本当に病気になった時まで絵を描くことを続ける」と語る彼女。(参照元:mysinchew) 106歳になった今も情熱を持って、死ぬまで何かを表現しようとするその精神。ローンコーナン氏の生き様は民族を超えて、私たち日本人にも多大なインスピレーションを与えてくれる。