もう女性の話を邪魔させない。社会に蔓延する“モラハラ”に一石を投じる「男を黙らせるアプリ」とは。
ブラジルの広告企業トップ10にランクインする企業の中で唯一女性が代表のBETCSãoPaulo。この企業で働くWoman Interruptedの開発者ガル・バラダス氏は、昨年のアメリカ大統領選、1度目の討論会でトランプ氏がクリントン氏の発言を妨害した51回という数字に注目し、このアプリの開発に至ったという。一見、小さな問題のように思われがちなこのManterruptionだが、この行為は女性たちから自分の意見を述べる機会を奪い、学業やキャリアの大きな妨げとなっており、その事実を多くの人に気付かせることがこのアプリの目的であると彼女は話している。(参照:Woman Interrupted)
男女差別×モラハラ
一般的にモラハラの加害者は自尊心が強く「自分よりも優秀な人間を認めたくない」という人が多いと言われている。さらに、必ずしも全員ではないが男性は仕事に対する評価欲が女性より強い傾向にあるという点も合わさり、女性の社会進出が進む現在、「周りに優秀だと認められる女性」が、男性のエゴの矛先となってしまうのだ。米HuffingtonPostでは、アメリカのある会社で同じクライアントとのメールを女性社員の名前でやり取りをした際と、男性社員の名前でやり取りをした際とではクライアントの対応が大きく異なり、同じ技量の社員でも「女性」