今日が今日のためにある国デンマーク、無料だらけの社会福祉の実態とは?
テストらしいテストもなく、そして、高校からの学校は「資格」となる。日本でも医師や弁護士、会計士の資格はあるが、デンマークの「資格」はまったく異なる。職業の一つひとつに資格が存在するのだ。そして、その資格が高ければ高いほど給料が高かったり、いい役職に就けるような仕組みになっている。ただし、資格を取るための入学試験はなく、授業料もかからないので、どんな人にも平等にチャンスがあるのがこの国の特長である。
充実した年金制度と高齢者福祉
他にも「失業者保険」「傷害者保険」「生活保護支援」など、様々な福祉サービスがあり、どれもかなり充実している。もちろん、デンマークも自殺や移民問題など様々な問題を抱えている。しかし、デンマークの福祉制度は多くの社会問題を解決し得るヒントになるはずだ。
そして何より、この社会システムを実現可能にする、デンマークの人々に根付く「共生」の価値観は、現代の世界に最も欠けていて、未来においてとても大切なものではないだろうか。
※この記事はウェブメディア「EPOCH MAKERS」の提供記事です。
EPOCH MAKERS – デンマークに聞く。