「イスラム教って怖いものだと思ってた」。何も知らなかった著者が“等身大のムスリム”の漫画を描く理由
などの脅迫があったことも過去に確認されている。(参照元:宗教法人名古屋イスラミックセンター)
こういった悲惨な状態を少しずつ変える力をこの『サトコとナダ』という漫画は持っている。漫画の強みは「良くも悪くも誰でも読めること」とユペチカさんは言う。
(漫画は)簡単に翻訳されて、転載される。だから絵の中でも悪意がないことをアピールするよう心がけています。これは気をつけなければいけないことだと思っています。でも本だとちゃんと一文一文を読まないとわからないところが、漫画はパッとみて、世界観が伝えられる。それが漫画の強みだと思いますね。
音楽や文より一番早くわかるんじゃないかな。
この漫画へのイスラム教徒の方々からの反応はここまで良好。ユペチカさんは日本のモスクでイスラム教徒のファンに出会ったり、実際にサウジアラビアに行ったときに、イスラム教徒の人々に『サトコとナダ』について説明すると喜ばれたりしたという。誰だって自分にまつわることで誤った情報なんて流してほしくない。『サトコとナダ』が等身大のイスラム教徒の姿を日本に発信することには世界的に見ても大切な意味を持つ。
この漫画を書かせていただいている手前、何が良くて何が悪いかは私には判断できないのですけれども、イスラム教が生まれた時代はイスラム教が一番女性を守っていたと思いますね。