くらし情報『「好きなことをフルタイムの仕事にすることが幸せ」という“現代人の幻想”を壊す23歳のシェフ。』

「好きなことをフルタイムの仕事にすることが幸せ」という“現代人の幻想”を壊す23歳のシェフ。

が明確で、「できないこと」を恥じない。なので、実現したいことに向かって柔軟にチームを作る。「チームを作る」というよりは、「私はできないから、ヘルプしてほしい」と素直に頼み、人を集めることができるという方が近い。「魚がうまくさばけないからヒロさん、ヘルプお願い」のジョナ氏と似た感覚だ。

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Satellite Youngというアーティスト活動に踏み切ったのも妊娠中だった。広告代理店に務めながら、アーティスト活動をして子育てもする。仕事と子育て、その二つだけでも天秤にかけてしまいそうだが、三つをこなす草野氏。それができるのもアーティストのスタンス同様「まわりとやればいい」にありそうだ。「子育ても、自分一人でやることじゃないから」と、自身の両親に協力してもらう。三足のわらじの草野氏、交友関係も広く「いろんな友だちにいろんなロールモデルになってもらう」ができる。em「strong本当に、まわりの人と一緒に育てていくって意識ですね/strong」/embr /br /centerimg src="http://beinspiredglobal.com/wp-content/uploads/2017/10/PIS後パブ_171012_0012.jpg" alt= width=“100%" class="size-full wp-image-2825" />

「好きなことを(フルタイムの)仕事にすることが幸せ」という“幻想”

あらゆる仕事を横断してきた草野氏から、イベント参加者に“逆質問”が飛んだ。「仕事を選ぶときに大切にしていることは?」参加者からの答えは「好きなこと」「やりたいこと」。
会場も「ですよね…」という雰囲気。そこで口を開いたのはジョナ氏。「ぼくのジェネレーションがよく主張する、好きなことをフルタイムでやらなきゃ幸せになれない、みたいなのってすごく嫌なんだよね。その考え方は、実際に現実的じゃないし、誰の役にも立たない」。冒頭のキラーメッセージの続きはこうだ。「ぼくの周りにも、好きなことをフルタイムでやるライフスタイルを築き上げなきゃいけないと、思い込んでいる友人がいて、それが叶わないと、自身にがっかりしてしまう人がいるんだ」。そして、「自分が好きなこと、やっていて力がみなぎるようなことをする時間を、自分に現実的な形で作る、っていうのがもうちょっと合理的な姿勢じゃないかな。

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