「“誰でもいい”は多数派に加担することと同義」。「投票したい人」がいなくても選挙に行くべき理由。
「入った票を元に民意を確認する」選挙において、はなからゲームに参加しない人のことなんて考慮されません。「投票率が低いのかあ。じゃあもっといい政治をしよう」みたいな流れにもなりません。その「いい政治」というのが何なのかを問われるのが選挙なのですから。国民はお客様ではなく主権者なので、「いいサービスが受けられない」ってボイコットしてたら船は勝手に流れの速い方へ漂流してくだけです。いい方へ行きたいなら自分で舵を取るしかありません。白紙投票、すなわち白票も同じです。白票とはつまり白紙委任ということになるので、誰も選ばないという意思表示どころか「好きにやってください、誰が選ばれても大歓迎します」って言ってるのと同じことになります。
そして何より、「誰でもいい」というのは、多数派に加担することと同義です。6人でランチを食べに行ったとして、3人はパスタが食べたい、2人は和食が食べたいと言っていたとします。そのとき残りの1人であるあなたが「どっちでもいいよ」と言ったとしたら、結局あなたの意見はどちらにもカウントされずに、「パスタ3:和食2」という、結果的にパスタ勢に有利な答えを生むだけになります。その時もしあなたが「和食がいい」