「“誰でもいい”は多数派に加担することと同義」。「投票したい人」がいなくても選挙に行くべき理由。
ただし、参議院は6年間ずっと同じメンバーで運営している訳ではなく、3年に一度のペースで参議院全体(242人)のうちの半分(121人)ずつを選挙で再編成します。つまり、一度選挙で当選した半数(Aグループとする)の任期が3年目に差し掛かったところで、今度は前回入れ替えにならなかったもう半数(Bグループ)の任期が満了し、選挙で再編成する番が回ってくるということです。今回10月22日に投開票が行われるのは、衆議院の議員を選ぶ選挙、つまり国政についての決定権が強く、より政治を大きく動かす選挙なのです!
「棄権」と「白票」は何の意思表示にもならない。
「選挙で投票したい候補がいないから、その意思表示に棄権、もしくは白紙投票(白票)する」という声をちらほら耳にします。端的にいって、棄権と白票は何の意思表示にもなりません。まず、棄権について。依然投票率の低さが深刻な日本の選挙ですが、投票率が低くても低い中で順位が付き、当選者は決まってしまいます。もしこれが、「全体の投票率が○○%以下だった場合この選挙は無効」なんてシステムがあったとしたら、少し話は違うのかもしれません。
しかし、投票率が低かろうと、入った票の中から当選者は決まります。