くらし情報『5発目:「もう日本製だからって世界で通用するとは限らない」。25歳の漆器の伝道師が提唱するメイド“ウィズ”ジャパンとは│さとり世代が日本社会に起こす、半径5mの“ゆる”レボリューション』

2017年10月24日 10:35

5発目:「もう日本製だからって世界で通用するとは限らない」。25歳の漆器の伝道師が提唱するメイド“ウィズ”ジャパンとは│さとり世代が日本社会に起こす、半径5mの“ゆる”レボリューション

はじめは「これは日本製なんですよ!」とプレゼンをしてしまっていて、それで嫌な顔をされることもあったし、「それがどうした」とはっきり言われることもあった。
日本の伝統工芸を世界に通用するブランドにするべくパリへ渡った彼を待ち受けていたのはMade in Japanというだけでは通用しない厳しい現実だった。

かつて漆は世界に通用していた
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彼はこのパリでの経験から、今は日本の漆器が世界に通用していないと知る。しかし、かつて確かに漆器が世界に通用したんだといえるシーンはあったのだ。

1番自分の原体験で、世界に通用したといえるのは、10年前の能登半島地震で、多くの漆器工房が甚大な被害を受け、輪島塗の存続が危ういと思われた時のこと。世界的なブランドのルイ・ヴィトン・フランスの次期代表の人が輪島にわざわざ来てくれて、調査を重ねた上で自分の実家の職人さんたちとコラボして、実際にものづくりをしたということは世界に通用するという出来事を自分の目でみた瞬間だった。
歴史の中にも、漆器が世界に通用したといえるシーンがあるという。

16世紀の南蛮貿易時、日本からヨーロッパに届いていたのは漆器であった。
当時日本の職人から海や言語をこえて漆器がヨーロッパに渡り、漆器が「japan」

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