57杯目:「本当にその買い物は必要?」爆買いできる“ブラックフライデー”に、あえてアウトドアを選択する人たち #OptOutside|「丼」じゃなくて「#」で読み解く、現代社会
今年は狂乱の「Black Friday(ブラックフライデー)」が無事に(?)終わったらしい。今のところ事故の報告はない。Eコマース市場が過去最高の売り上げを記録したというから、これからはその主戦場がネットの海に流れていくのだろう。正直な話、「SALE」の4文字は魅力的だ。「いつもより安い!→買わなきゃ!」の反射に抗うのは難しい。でも、ふと我にかえり、「これ買う必要あった?」と自問する瞬間が決まって訪れる。「本当に必要なものはなんだろう」なんてことまで考えてしまう。そんな気持ちを代弁するかのように、米アウトドア用品大手「REI」が3年前に体を張って仕掛けた試みがある。
なんとブラックフライデーに、アメリカ中にある店舗とオンラインショップを(強制的に)閉店させたのだ。そのうえで、スタッフにその日の分の給与はしっかりと払い、さらに「アウトドアへ出かけよう」とメッセージを送った。これが今も続くBlack Fridayへのカウンタームーブメント、「#OptOutside」(オプト・アウトサイド、アウトドアの選択)の始まりである。
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