世界を飛び回るコペンハーゲン育ちの日本人クリエイターが明かす、デンマークデザインの神髄
すぐさま弟にそのことを伝え、2ヶ月後、次はふたりでアンデスへ行き、アルパカセーターのプロジェクトはスタート。毛の刈り方を指導し、世界最高級のセーターを実際に見せるなど様々な試行錯誤の末、普通は40〜50年はかかると言われている最高級のアルパカセーターの制作を10年で実現に成功し、たくさんの方々に届けられるようになりました。そして現在、僕たちはアルパカセーターと同じように、自分たちが本当にいいと思った鹿児島の陶器をフランス人アーティストとコラボでつくったり、東北で白いTシャツを生産過程にこだわってつくったり、世界でも希少なローコットンから衣服を作るプロジェクトも進めてます。もちろん全部ダイレクトトレードで。
Photo by Robert Lawrence in Andes
Photo by Robert Lawrence in Andes
ー幅広い活動をされながらも、The Inoue Brothersの軸は本当にブレませんよね。すべての活動のベースは「信頼」なんです。生産者やクリエイターとの信頼関係があることはもちろんのこと、僕らは流通の人とも絶対に価格交渉しません。僕らに提案してくれた価格は、きっと職人さんが悩み抜いて出してくれたもの。