“専業主婦”のアーティストが「大量のちんこが謝っている絵」を描くことで表現したかった、男女平等思想
について、そしてこの個展の基盤となった彼のフェミニズム思想について話を聞いた。
飽きっぽいけど、ずっと好きなことを追求してきた
時間通りにミックさんの家に着くと、ママチャリに乗ったミックさんが「すいませ〜〜ん」と家の前の坂を登ってきた。家に入るとさっとレモネードを作ってくれて、「洗濯だけしちゃうからちょっと待っててね」とテキパキと洗濯を始める。
もともとオランダの美大に通っていたミックさんだが、自身が興味のあるプロジェクトばかりやっていたため、本業のグラフィックデザインの単位を落とし、退学となったそう。そんななか、チャールズ・ブコウスキー*1の「ポスト・オフィス」に感化され、文字通り郵便局員となる。そのうち、VICEがオランダに上陸することとなり、編集長を募集していたので、編集の経験は一切ないが応募。ミックさんいわく、“史上最強に変な面談”を当時のイギリスのVICE編集長とし、見事に編集長の座を獲得する。(面談ではジェイ・Zやフランスのヒップホップについて聞かれたり、女の子の足の写真を見せられたそう)数年勤めたのちVICE編集長は辞め、大学時代の友人と悪名高きアーティストデュオ「Miktor & Molf(ミクター & モルフ)」