“専業主婦”のアーティストが「大量のちんこが謝っている絵」を描くことで表現したかった、男女平等思想
ミックさんも前述した通りママさんグループと距離を感じたり、他の人からも「主婦=何もしていない」と偏見の目でみられることがあったりすると話してくれた。日本で仕事をせず子育てをしていることに対してオランダの友達のなかには「じゃあ、何にもしてないんだね」って言ってくる人もいるんだ。これは主婦に対しての偏見だよね。興味深いよ。日本だと、言語の壁があってフェミニズムについて話す機会はそもそも少ない。でも変な人だと思われているかも。でもさ、僕、大量のちんこ描くようなやつだからどっちにしろ変なやつと思われてるかも(笑)
フェミニズムは男性の問題でもあるんだ
男女平等を実現するにおいて男性の意識が変わることが重要だとミックさんは指摘した。世の中には男性が優位な構図が出来上がっている。
だから変革は男性側からも起きなければならない。女性たちだけに闘わせるわけにはいかないんだ。男同士のネットワークは破壊されなければならない。古びた権力は社会から取り除かないと。それでこそ大きな変革が生まれることができる。ミックさんは、男女間の不平等を男性として正面から見つめている。しかし、未来は明るいと話してくれた。現状は絶対変わるって信じている。