くらし情報『「アートか、わいせつか」の議論から離れ、“性表現の規制”をかいくぐって遊ぶフォトグラファー』

「アートか、わいせつか」の議論から離れ、“性表現の規制”をかいくぐって遊ぶフォトグラファー

脳で深く考えるよりも、身体が撮りたいと感じるものを撮影するスタイルをとってきた写真家のタクヤワタナベタクヤ。彼は自身を「写真家」とは名乗らず、ただ「写真をやっている」と説明する。筆者がそんなタクヤ氏に取材しようとコンタクトをとったのは、今年開催された、とあるアートブックフェアで偶然彼の作品を置いているブースを訪れ、彼の作品のポスターが剥がされたという話を聞かされたからだった。デートアプリ「ティンダー」で知り合った、一夜限りの関係の男性二人のカーセックスを撮ったZINE「FOOD」のポスターには小さく男性器が写っていたようだが、なぜ撤去されなければならなかったのか。性表現の規制の話をふまえて、彼の見解を聞いてみた。

性表現を規制してきた曖昧なルール

日本の性表現を規制する刑法には、わいせつなものを不特定または多数の人々が認識できる状態に置くこと、無償・有償で配ることなどを刑事罰の対象にする「わいせつ物頒布等罪」がある。(参照元:横浜ロード法律事務所)これがさす「わいせつ」に何が当てはまるのかについては、幾度も議論がなされてきた。それには、取り締まりするうえでの判断基準の曖昧さが関係しているようだ。

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