くらし情報『#18 日系アメリカ人家族の心の傷を漫画化。マイノリティの歴史を記録に残すことの大切さを訴えるアーティスト|GOOD ART GALLERY』

#18 日系アメリカ人家族の心の傷を漫画化。マイノリティの歴史を記録に残すことの大切さを訴えるアーティスト|GOOD ART GALLERY

今日で終戦を迎えてから73年。忘れてはならない記憶が数え切れないほどある。今回GOOD ART GALLEYで紹介するのは、日系アメリカ人のアーティスト、Rosie Yasukochi(ロージー・ヤスコチ)。祖父母を含める日系の彼女の家族は、第二次世界大戦中、アリゾナ州のポストン戦争強制収容センターに収容されていた。当時アメリカにとって敵国だった日本。アメリカに住む日本人や日系アメリカ人は、当人たちのアイデンティティや思想は一切関係なく、アメリカ各地の収容所に強制収容されていたのである。ロージーの祖父母はその収容所のトラウマを彼女に伝えることはないまま亡くなった。アメリカの一般教育で行われる歴史の授業で淡々と事実として述べられる日系人の強制収容について、今も根強く残るアメリカの非白人に対する人種差別、自分のアイデンティティとは何か、自分自身を模索するためにロージーは収容所について家族にインタビューを行い、それを漫画にした。
あまり語られることのない、戦中に“敵国”であるアメリカに生きた日本人や日系アメリカ人の歴史、現代まで続く人種差別について、彼女の作品や言葉から考えたい。

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ロージー・ヤスコチー自己紹介をお願いします。

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