くらし情報『#18 日系アメリカ人家族の心の傷を漫画化。マイノリティの歴史を記録に残すことの大切さを訴えるアーティスト|GOOD ART GALLERY』

#18 日系アメリカ人家族の心の傷を漫画化。マイノリティの歴史を記録に残すことの大切さを訴えるアーティスト|GOOD ART GALLERY

私たち自身は気づいていないかもしれないけど、今の自分を形成するのに、世代を超えて影響しているものってたくさんある。特に、社会がどう自分(人種やジェンダーや階級など社会的に位置付けられた自分)をカテゴライズしているかとか。とっても単純なことなんだけど、人と良好な関係を築きたいなら、その人(そしてその人の社会的要素)の歴史を紐解くことって重要だと思うの。自分だけじゃなくて、他人のもね。もちろん、自分の歴史を知ることから始めるのはいいスタートだと思うけど。ーどうしてあなたの歴史をみんなと共有することが大切だったの?アーカイブ(保存記録)って聞くと、白人のおじさんかおばさんが図書館とかで資料を漁ってるイメージが私にはある。その資料っていうのは社会的に“記録しておく価値がある”、白人の歴史。でも私にとって、非白人コミュニティの人たちが家族の歴史を記録しておくことは、それが口頭伝承であれ、書き物であれ、伝統的な芸術であれ、すごくラディカルなことだと思うの。
記憶を記録することって、特にトラウマの場合、自分の体験がちゃんと認識されているって感じれるし、癒しになる。だから私の場合は、日系人の強制収容について記録を作ることが同じようなトラウマを抱える他の日系人や、それ以外の人にとっての教育という意味でとても大切だったの。

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