くらし情報『「自分たちと逆の立場の人物を描いた」。憎しみの歴史をどう乗り越えるかという普遍的な問いを投げかける映画『判決、ふたつの希望』』

「自分たちと逆の立場の人物を描いた」。憎しみの歴史をどう乗り越えるかという普遍的な問いを投げかける映画『判決、ふたつの希望』

それぞれの人物を形成するのには、過去の敵を理解することが不可欠となる。ドゥエイリ監督とトゥーマ氏が自身の過去を乗り越えてそれを行ったからこそ、この映画の終焉には題名通り、「ふたつの希望」がみられるのかもしれない。

レバノンの強き女性たちの肖像

木村氏:映画を観ていると男性陣が自分の善意に素直になれないさまが描かれていたと思います。人にいいことをすると弱くみられるのではないか、そんな不安を感じて、思った通りに行動できず、話がこじれてしまう。それに対して女性は非常に素直という対比がありました。
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木村草太氏
そう木村氏が指摘する通り、強い女性たちの姿もこの映画の見所である。ドゥエイリ監督の母親は弁護士で、法廷のシーンを監修したそうだ。さらに、思想的な面でも彼女は彼に大きな影響を与えてきた。


ドゥエイリ監督:外交的に物事を収めようとすると父とは対象的に、私の母はラディカルでいつも闘っていた。彼女は弁護士で、女性の権利のために今日まで活動を続けています。私はそんな母に強く影響を受けました。だから作品に出てくる女性たちは登場人物の男性たちとは対象的に人に対する理解があるなど人間味があって、物語にとっても重要な役割を果たしていました。

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