昨年は無名の作家から元SMAPの香取慎吾の作品までが並んだ「開かれたアート展」に、今年も注目すべき理由
「芸術の秋」といわれる季節がやってきた。アート展といえば、アートを学んだ人にしか理解できないような見るからに難解な絵が並んでいるものというイメージを持つ人もいるかもしれない。だが昨年開催された「日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 企画展 ミュージアム・オブ・トゥギャザー」(以下、企画展 ミュージアム・オブ・トゥギャザー)、参加する作家の多様性だけでなく、あらゆる来場者が楽しめるように包括性を追求している。本記事では、9月13日より開催される企画展「日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 2020 ミュージアム・オブ・トゥギャザーサーカス」(以下、ミュージアム・オブ・トゥギャザーサーカス)を前に、改めて同企画の魅力と今年の見どころを紹介したい。

清水千秋「三代目 J Soul Brothers」/やまなみ工房所蔵/撮影:木奥恵三/画像提供:日本財団
先入観を持たせないアート展
多様性や包括性への革新的なアプローチを仕掛ける「日本財団DIVERSITY IN THE ARTS(ダイバーシティ・イン・ジ・アーツ)」による「企画展 ミュージアム・オブ・トゥギャザー」