シネマカフェ的海外ドラマvol.185 オスカー直前!今こそ観たいドラマ 第2回
一方、「ザ・ホワイトハウス」でも、主要登場人物であるジェド・バートレット大統領が、補佐官のレオ・マクギャリーやジョシュ・ライマンが、広報担当のCJ・クレッグが喋る!喋る!喋る!ホワイトハウスのあちらこちらを忙しく駆けずり回りながら、部下たちに指示を出したり、ちょっとした会話を楽しんだりする彼らのユーモラスで小粋な台詞の応酬が見どころとなっています。『ソーシャル・ネットワーク』のマークたちは物語の展開上、交わす会話もシリアス寄りでしたが、ホワイトハウスで働く頭脳明晰なエリートたちが交わす会話はお茶目で笑いどころ満載。しかも、それらの台詞は耳にして面白いだけでなく、演じる側にとっては「完璧なリズムで展開していく」そうです。
では、そもそもなぜアーロン氏の脚本は台詞が多く、「完璧なリズムで展開していく」のでしょうか。アーロン氏に聞いてみました。
「“完璧”という言葉が相応しいかどうかはさておき(笑)、すごく速いビートで楽譜を作るように台詞を構成していくのが僕のスタイルであることは確かだね。だから、役者たちが独自の即興を入れる余地はほとんどないかもしれない。もしかしたら、それは演劇鑑賞が大好きだった僕の若き日に関係しているかもしれないな…。