元祖ハーレイ・クインとして知られるアーリーン・ソーキンが亡くなったことが分かった。享年67。多発性硬化症を患い、長年闘病していたという。夫が「Entertainment Weekly」誌に明かし、多発性硬化症の患者を支援する「National MS Society」への寄付を呼び掛けている。アーリーンは1992年から放送されたアニメ「バットマン」で、声優として初めてハーレイ・クインに息を吹き込んだ人物。アニメのみならず、「DCユニバース・オンライン」や「バットマン アーカム・アサイラム」などのゲーム作品でもハーレイの声を務めた。「バットマン アーカム・アサイラム」でジョーカーの声を演じ、アーリーンと共演したマーク・ハミルは「とても優秀な人、アーリーン・ソーキンが亡くなったと聞き、ショックを受けています。才能豊かなだけでなく、本当に素晴らしい人でした。彼女と一緒に働けて、さらに友だちになれたことに感謝しています。彼女のご家族と愛する人たちに心より哀悼の意を表します」とXで追悼。現DCスタジオのトップで、マーゴット・ロビーがハーレイ・クインを演じた『ザ・スーサイド・スクワッド“極”悪党、集結』のメガホンを取ったジェームズ・ガンは「安らかにお眠りください、アーリーン・ソーキン。とてつもない才能にあふれる人。あなたはオリジナルのハーレイ・クインの声優として、多くの人が愛するキャラクターの誕生に力を貸してくれました。彼女のご家族と友人に愛を送ります」とインスタグラムにつづった。(賀来比呂美)
2023年08月28日アーロン・エッカートが『Midair』に主演することになった。空を舞台にしたアクションスリラーで、エッカートの役はパイロット。操縦中にテロリストに追われた彼は、いくつもの難題を押し付けられることに。危機の中で機内にいる人たちの命を救うために葛藤するという、アドレナリンに満ちた映画になるらしい。監督はマグナス・マーテンズ。撮影は7月に始まる予定。エッカートは最近、やはりアクションスリラーの『Chief of Station』、『The Bricklayer』を撮り終えている。ほかにスリラー映画『Muzzle』も控える。文=猿渡由紀
2023年02月17日海外ドラマ「ブレイキング・バッド」のアーロン・ポールが主演、実在の人物をモデルにした映画『もう、歩けない男』から場面写真が解禁となった。本作は、順風満帆な人生を送っていた主人公アダムが、ある日、突然障がいを抱えることになるが、様々な人との出会いにより自分の人生を取り戻していく姿を描いた、実話を基にしたヒューマンドラマ。解禁された場面写真では、主人公アダムが障がいを抱える前の人生を謳歌する姿、事故後に車椅子で生活する姿が見てとれる。車椅子に乗り、湖で意味ありげに1人佇むアダムの姿からは彼の苦悩を感じ取ることができる。「ブレイキング・バッド」では周囲の人々・環境に翻弄され続けていたジェシー・ピンクマン役でブレイクしたアーロンだが、本作でも事故前後で表情、生活が一変する役柄を丁寧に演じきっていることが伝わる場面写真となっている。『もう、歩けない男』は2月23日(木・祝)よりシネマート新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:もう、歩けない男 2023年2月23日よりシネマート新宿ほか全国にて公開©2019 Right Angle Productions, LLC
2023年02月01日「ブレイキング・バッド」のアーロン・ポール主演のヒューマンドラマ『もう、歩けない男』(原題:ADAM)が2月23日(木・祝)より公開されることが決定。日本版予告映像とビジュアルが解禁された。保険会社の営業マン、アダム。仕事では出世を果たし、一目惚れした女性と付き合い始め、婚約。立派な一軒家を購入するなど順風満帆な日々を過ごしていた。だが、新居祝いパーティー中、酔っぱらった勢いで池に頭から飛び込んだアダムは脊髄を損傷し、障がいを負ってしまう…。休職を余儀なくされ、彼女からの連絡も途絶えたアダムは何もかもを失った悲しみから自暴自棄に。そんな中、リハビリ施設の仲間や敏腕ホームヘルパーとの出会いから、障がいに関係なく、幸せを掴むためには努力が必要だと気づいていく。周囲に支えられながらどん底から這い上がった、実在の人物をモデルにしたヒューマンドラマ。主演を務めるのは、大ヒットテレビシリーズ「ブレイキング・バッド」のジェシー・ピンクマン役で知られるアーロン・ポール。共演には、レナ・オリン、セリア・ウェストン、ポール・ウォルター・ハウザー、トム・サイズモア、トム・ベレンジャーらベテランや実力派の俳優が脇を固める。監督は、「glee/グリー」「アメリカン・ホラー・ストーリー」などにも参加したマイケル・アッペンダール。解禁された予告映像は、保険会社に勤めるエリート、アダムが仕事に恋に順風満帆な様子から映し出される。全てを手に入れたはずだったが、ある日突然湖に落ちて脊髄を損傷し、障がいを負ってしまうアダム。全身が麻痺し、歩くこともできず、トイレもひとりではままならない。そんな絶望に陥っているアダムが周りの人々に支えられ、再び人生を歩み出すことはできるのか…。併せて解禁された日本版ポスタービジュアルでは、「それでも彼は歩み出した」というキャッチコピーとともに、絶望の中に僅かな希望を見出したアダムが、力強く歩み出そうとしている瞬間が捉えられている。『もう、歩けない男』は2月23日(木・祝)よりシネマート新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:もう、歩けない男 2023年2月23日よりシネマート新宿ほか全国にて公開©2019 Right Angle Productions, LLC
2023年01月12日アクション映画『Chief of Station』の主演が、アレック・ボールドウィンからアーロン・エッカートに変更された。ボールドウィンは、予定より撮影期間が長くなることが分かって降板したようだ。映画の主人公は元CIA捜査官。妻の死が事故ではなかったと知った彼は、その謎を解くためにスパイの世界に戻っていく。共演はオルガ・キュリレンコとアレックス・ペティファー。監督はジェシー・V・ジョンソン。撮影は今月ブタペストで始まる。ボールドウィンは、昨年10月、インディーズ映画『Rust』の撮影現場で誤射事件を起こし、現在もまだ起訴されるかどうか分からない状況。しかし最近、死亡した撮影監督ハリナ・ハッチンスの夫との民事訴訟が示談で解決し、引き続きこの映画の撮影を続けることになった。ハッチンスの夫は製作総指揮として映画にたずさわる。文=猿渡由紀
2022年11月01日ソニー・ピクチャーズが『Kraven the Hunter』(原題)の主演に、アーロン・テイラー=ジョンソンを起用したことを発表した。クレイヴン・ザ・ハンターとはスパイダーマンの宿敵の1人で、マーベルコミックスでは1964年の「アメイジング・スパイダーマン」に初登場。追跡や狩りの天才的な才能を持つ。「People」誌などによると、『Kraven the Hunter』の監督はJ・C・チャンダー(『オール・イズ・ロスト~最後の手紙~』)、脚本はアート・マーカム(『アイアンマン』)、マット・ホロウェイ(『アイアンマン』)、リチャード・ウェンク(『イコライザー』)に決定。プロデューサーは『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』で製作総指揮を務めたアヴィ・アラッドとマット・ホロウェイ。全米公開日は2023年1月23日に設定されている。コミックスで描かれているクレイヴンは大柄な筋肉質の男性のため、ファンは細身で『キック・アス』のイメージが強いアーロンには「合わない」と苦言を呈している。「『アクアマン』に出演していなければジェイソン・モモアに演じてほしかった」「カール・アーバンだったらパーフェクトだった」などの声が上がっているが、アーロンが「すばらしい俳優」であることは認めている。(Hiromi Kaku)
2021年05月27日第27回全米映画俳優組合賞授賞式(以下、SAGアワード)が、ロサンゼルスのシュライン・オーディトリアムで行われた。例年、1月の最終日曜日に開催されるが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて延期に。式の時間も2時間から1時間に短縮された。アカデミー賞を占うのに“最重要”の賞として位置づけられているSAGアワードで、作品賞かつ最高賞に当たるキャスト賞を受賞したのはアーロン・ソーキン監督作『シカゴ7裁判』だった。ほかにはスパイク・リー監督作『ザ・ファイブ・ブラッズ』、ジョージ・C・ウルフ監督作『マ・レイニーのブラックボトム』、リー・アイザック・チョン監督作『ミナリ』、レジーナ・キングの監督デビュー作『あの夜、マイアミで』がノミネートされていた。受賞結果は以下の通り。【映画部門】キャスト賞『シカゴ7裁判』主演男優賞チャドウィック・ボーズマン『マ・レイニーのブラックボトム』主演女優賞ヴィオラ・デイヴィス『マ・レイニーのブラックボトム』助演男優賞ダニエル・カルーヤ『Judas and the Black Messiah』助演女優賞ユン・ヨジョン『ミナリ』スタント・アンサンブル賞『ワンダーウーマン 1984』【テレビ部門】男優賞(テレビ映画・リミテッドシリーズ部門)マーク・ラファロ「ある家族の肖像/アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー」女優賞(テレビ映画・リミテッドシリーズ部門)アニャ・テイラー=ジョイ「クイーンズ・ギャンビット」アンサンブル賞(ドラマ部門)「ザ・クラウン」男優賞(ドラマ部門)ジェイソン・ベイトマン「オザークへようこそ」女優賞(ドラマ部門)ジリアン・アンダーソン「ザ・クラウン」アンサンブル賞(コメディ部門)「シッツ・クリーク」男優賞(コメディ部門)ジェイソン・サダイキス「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」女優賞(コメディ部門)キャサリン・オハラ「シッツ・クリーク」スタント・アンサンブル賞(ドラマ部門 or コメディ部門)「マンダロリアン」(Hiromi Kaku)■関連作品:【Netflix映画】シカゴ7裁判 2020年10月9日より全国にて公開
2021年04月05日アカデミー賞の前哨戦の1つである、第78回ゴールデン・グローブ賞授賞式が現地時間2月28日に開催され、『ノマドランド』がドラマ部門作品賞を受賞した。テレビの部ドラマ部門ではNetflixの「ザ・クラウン」が作品賞、主演男女優賞を独占、さらに助演女優賞も受賞、Wノミネートだった主演女優、助演女優賞の候補者を除いて全て制覇した。『ノマドランド』のクロエ・ジャオ監督は「つらい人生を歩んでいる全ての人々に、この作品を贈ります。さよなら、とは言いません。また会いましょう、と言います」とスピーチしたジャオ監督は監督賞も受賞。アジア系アメリカ人女性として初であり、さらに女性監督の受賞は1984年のバーブラ・ストライサンド(『愛のイエントル』)以来、2度目の快挙だ。ドラマ部門主演男優賞を受賞したのは、昨年43歳の若さで亡くなったチャドウィック・ボーズマン(『マ・レイニーのブラックボトム』)。妻のテイラー・シモーヌ・レドワードが代理で受賞した。同主演女優賞は『The United States vs. Billie Holiday』(原題)のアンドラ・デイが受賞した。助演女優賞のジョディ・フォスター(『The Mauritanian(原題)』)など、下馬評とは異なるサプライズ受賞がいくつか飛び出し、映画部門で最多6ノミネートされた『Mank/マンク』は残念ながら、無冠となった。今年はコロナ禍により、例年は1月開催の授賞式が2月末となり、さらに史上初の試みとして、ニューヨークとロサンゼルスに会場を分け、ティナ・フェイとエイミー・ポーラーが米国東西両岸から2元中継で司会を務めた。米国の東西両岸の会場のセットでティナとエイミーはオープニング・トークを実施。ティナ・フェイは授賞式直前に報道された、賞を主催する団体「ハリウッド外国人記者協会(HFPA)」の会員の人種の偏りや映画会社による豪華な接待疑惑などについて「HFPAは90人程度のインターナショナルな、黒人抜きのジャーナリストによる構成で、彼らはいい生活を求めて、毎年映画の取材旅行に出かけています」「では、ヨーロッパの変人たちが今年は何を選んだのか見てみましょう」と踏み込んだ。最初に発表になったのは映画部門の助演男優賞。昨年の助演女優賞受賞者のローラ・ダーンがプレゼンターとして、ロサンゼルスの会場であるビヴァリー・ヒルトンに登場、『Judas and the Black Messiah』(原題)のダニエル・カルーヤの受賞を発表した。自宅で待機していたダニエルがZOOMでスピーチを始めたのだが、いきなり接続が悪くて音声が聞こえない。ローラ・ダーンが「中継がうまく行かないようです」と一旦切り上げたが、ダニエルは「繋がってるよ!」と言い続けて、再び画面が戻り、スピーチすることができた。他の候補者たちもZOOMで参加し、ビル・マーレイ(『オン・ザ・ロック』)はシャンパングラスを掲げて祝福。自宅で家族や親しい人々と参加した候補者たちはいつもよりリラックスした表情。スピーチの最中も彼らが受賞者に寄り添い、時には子どもたちがハグしたり、和やかな雰囲気だった。受賞を逃した候補者のリアクションも例年より大きめ。テレビの部のドラマ部門で「ザ・クラウン」のダイアナ妃を演じたエマ・コリンの主演女優賞受賞を、同部門候補だった共演者のオリヴィア・コールマン(「ザ・クラウン」)は自分のことのように喜んでいた。セリフの大半が韓国語であることから、作品賞ではなく外国語映画賞候補になり、見事受賞を果たした『ミナリ』のリー・アイザック・チョン監督は自宅から幼い娘と一緒に参加。アメリカに移民した韓国人の一家を描く半自伝的な作品について「この子のために作りました」とスピーチ。映画について「自分たちの言葉で語ることを学ぼうとする家族の物語です。それはどのアメリカの言葉や外国の言葉よりも深い、心の言葉です」と語った。映画の部<ドラマ部門>作品賞『ノマドランド』主演女優賞アンドラ・デイ(『The United States vs. Billie Holiday』)主演男優賞チャドウィック・ボーズマン(『マ・レイニーのブラックボトム』)<コメディ・ミュージカル部門>作品賞『続ボラット栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』(Amazon Prime Video)主演女優賞ロザムンド・パイク(『I Care a Lot』)主演男優賞サシャ・バロン・コーエン(『続ボラット栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』)アニメーション作品賞『ソウルフル・ワールド』(Disney+)外国語映画賞『ミナリ』助演女優賞ジョディ・フォスター(『The Mauritanian』)助演男優賞ダニエル・カルーヤ(『Judas and the black Messiah』)脚本賞アーロン・ソーキン(『シカゴ7裁判』)監督賞クロエ・ジャオ(『ノマドランド』)作曲賞『ソウルフル・ワールド』トレント・レズナー、アッティカス・ロス、ジョン・バティステ歌曲賞「lo si(Seen)」(Netflix『これからの人生』)テレビの部<ドラマ部門>作品賞「ザ・クラウン」(Netflix)主演女優賞エマ・コリン(「ザ・クラウン」)主演男優賞ジョシュ・オコナー(「ザ・クラウン」)<ミュージカル/コメディ部門>作品賞「シッツ・クリーク」主演女優賞キャサリン・オハラ(「シッツ・クリーク」)主演男優賞ジェイソン・サダイキス(「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」)<リミテッドシリーズ/テレビ映画部門>作品賞「クイーンズ・ギャンビット」(Netflix)主演女優賞アニャ・テイラー=ジョイ(「クイーンズ・ギャンビット」)主演男優賞マーク・ラファロ(「ある家族の肖像/アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー」)助演女優賞ジリアン・アンダーソン(「ザ・クラウン」)助演男優賞ジョン・ボイエガ(「Small Axe」)セシル・B・デミル賞ジェーン・フォンダキャロル・バーネット賞ノーマン・リア(text:Yuki Tominaga)■関連作品:ソウルフル・ワールド 2020年12月25日よりDisney+(ディズニープラス)にて配信©2020 Disney/Pixar. All Rights Reserved.ノマドランド 2021年3月26日より全国にて公開©2020 20th Century Studios. All rights reserved.【Netflix映画】シカゴ7裁判 2020年10月9日より全国にて公開【Netflix映画】マ・レイニーのブラックボトム 2020年12月18日よりNetflixにて配信ミナリ 2021年3月19日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©Photo by Melissa Lukenbaugh, Courtesy of A24
2021年03月01日アカデミー賞の前哨戦の一つ、放送映画批評家協会賞のノミネーションが発表された。Netflixの『Mank/マンク』が12ノミネーションを獲得しリード。『ミナリ』が10、『マ・レイニーのブラックボトム』が8、『この茫漠たる荒野で』 が7ノミネーションと続いている。製作スタジオ別では、Netflixが圧倒。作品賞の10作品のうち、『ザ・ファイブ・ブラッズ』『マ・レイニーのブラックボトム』『Mank/マンク』『シカゴ7裁判』のNetflix4作品が占めている。昨年亡くなったチャドウィック・ボーズマンは、主演男優賞&助演男優賞にノミネート。死後、2部門でノミネートを受けた俳優は、26年の放送映画批評家協会賞史上初めてだという。受賞作品や受賞者は、3月7日に発表される。作品賞『ザ・ファイブ・ブラッズ』『マ・レイニーのブラックボトム』『Mank/マンク』『ミナリ』『この茫漠たる荒野で』『ノマドランド』『あの夜、マイアミで』『Promising Young Woman』『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』『シカゴ7裁判』監督賞リー・アイザック・チョン 『ミナリ』エメラルド・フェンネル 『Promising Young Woman』デヴィッド・フィンチャー『Mank/マンク』スパイク・リー 『ザ・ファイブ・ブラッズ』レジーナ・キング 『あの夜、マイアミで』アーロン・ソーキン 『シカゴ7裁判』クロエ・ジャオ 『ノマドランド』主演男優賞ベン・アフレック 『ザ・ウェイバック』リズ・アーメッド 『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』チャドウィック・ボーズマン 『マ・レイニーのブラックボトム』トム・ハンクス 『この茫漠たる荒野で』アンソニー・ホプキンス 『ファーザー』デルロイ・リンドー 『ザ・ファイブ・ブラッズ』ゲイリー・オールドマン 『Mank/マンク』スティーヴン・ユァン 『ミナリ』主演女優賞ヴィオラ・デイヴィス 『マ・レイニーのブラックボトム』アンドラ・デイ 『The United States vs. Billie Holiday』シドニー・フラニガン 『Never Rarely Sometimes Always』ヴァネッサ・カービー 『私というパズル』フランシス・マクドーマンド 『ノマドランド』キャリー・マリガン 『Promising Young Woman』ゼンデイヤ 『マルコム&マリー』助演男優賞チャドウィック・ボーズマン 『ザ・ファイブ・ブラッズ』サシャ・バロン・コーエン 『シカゴ7裁判』ダニエル・カルーヤ 『Judas and the Black Messiah』ビル・マーレイ 『オン・ザ・ロック』レスリー・オドム・Jr. 『あの夜、マイアミで』ポール・レイシー 『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』助演女優賞マリア・バカローヴァ 『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』エレン・バースティン 『私というパズル』グレン・クローズ 『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』オリヴィア・コールマン 『ファーザー』アマンダ・サイフリッド 『Mank/マンク』ユン・ヨジョン 『ミナリ』(Hiromi Kaku)■関連作品:【Netflix映画】Mank/マンク 2020年11月20日より一部劇場にて公開、2020年12月4日よりNetflix独占配信開始【Netflix映画】マ・レイニーのブラックボトム 2020年12月18日よりNetflixにて配信ミナリ 2021年3月19日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©Photo by Melissa Lukenbaugh, Courtesy of A24【Netflix映画】この茫漠たる荒野で 2021年2月10日よりNetflixにて配信
2021年02月09日第78回ゴールデン・グローブ賞のノミネート作品が日本時間2月3日夜に発表。配信作品が例年以上に存在感を発揮し、ゲイリー・オールドマンとデヴィッド・フィンチャー監督がタッグを組んだNetflix映画『Mank/マンク』が最多6部門のノミネートとなった。Netflix映画『シカゴ7裁判』が5部門、『ノマドランド』及び『ファーザー』『Promising Young Woman』(原題)が4部門で続き、チャドウィック・ボーズマンの遺作となった2本のNetflix映画『マ ・レイニーのブラックボトム』『ザ・ファイブ・ブラッズ』は作品賞候補とならず、チャドウィックが前者でドラマ部門主演男優賞にノミネート。また、監督賞候補5名のうち、『ノマドランド』のクロエ・ジャオ、キャリー・マリガン主演『Promising Young Woman』のエメラルド・フェンネル、公民権運動のさなかのある一夜を描いたAmazonオリジナル映画『あの夜、マイアミで』のレジーナ・キングと3名の女性監督(うち2人は女優でもある)が入る快挙となった。ハリウッド外国人記者協会(HFPA)が選ぶ本賞は、例年ならば12月上旬にノミネート作品が発表、翌1月上旬に授賞式が行われるが、今年は新型コロナウイルスの影響で延期に。授賞式は現地時間2月28日(日本時間3月1日)に予定されている。【第78回ゴールデン・グローブ賞ノミネート作品】映画の部ドラマ部門■作品賞『ファーザー』『Mank/マンク』『ノマドランド』『Promising Young Woman』『シカゴ7裁判』■主演女優賞ヴィオラ・デイヴィス『マ ・レイニーのブラックボトム』アンドラ・デイ『The United States vs. Billie Holiday』(原題)ヴァネッサ・カービー『私というパズル』フランシス・マクドーマンド『ノマドランド』キャリー・マリガン『Promising Young Woman』■主演男優賞リズ・アーメッド『サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~』チャドウィック・ボーズマン『マ ・レイニーのブラックボトム』アンソニー・ホプキンス『ファーザー』ゲイリー・オールドマン『Mank/マンク』タハール・ラヒム『The Mauritanian』(原題)ミュージカル/コメディ部門■作品賞『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』『ハミルトン』『Music』(原題)『パーム・スプリングス』『ザ・プロム』■主演女優賞マリア・バカローヴァ『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』ケイト・ハドソン『Music』ミシェル・ファイファー『French Exit』(原題)ロザムンド・パイク『I Care A Lot』(原題)アニャ・テイラー=ジョイ『Emma』(原題)■主演男優賞サシャ・バロン・コーエン『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』ジェームズ・コーデン『ザ・プロム』リン=マニュエル・ミランダ『ハミルトン』デヴ・パテル『どん底作家の人生に幸あれ!』アンディ・サムバーグ『パーム・スプリングス』※以下、部門共通■助演女優賞グレン・クローズ『ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-』オリヴィア・コールマン『ファーザー』ジョディ・フォスター『The Mauritanian』アマンダ・セイフライド『Mank/マンク』ヘレナ・ゼンゲル『この茫漠たる荒野で』■助演男優賞サシャ・バロン・コーエン『シカゴ7裁判』ダニエル・カルーヤ『Judas and the Black Messiah』(原題)ジャレッド・レト『The Little Things』(原題)ビル・マーレイ『オン・ザ・ロック』レスリー・オドム・Jr.『あの夜、マイアミで』■監督賞エメラルド・フェンネル『Promising Young Woman』デヴィッド・フィンチャー『Mank/マンク』レジーナ・キング『あの夜、マイアミで』アーロン・ソーキン『シカゴ7裁判』クロエ・ジャオ『ノマドランド』■脚本賞エメラルド・フェンネル『Promising Young Woman』ジャック・フィンチャー『Mank/マンク』アーロン・ソーキン『シカゴ7裁判』クリストファー・ハンプトン、フロリアン・ゼレール『ファーザー』クロエ・ジャオ『ノマドランド』■アニメーション映画賞『The Croods:A New Age』(原題)『2分の1の魔法』『フェイフェイと月の冒険』『ソウルフル・ワールド』『ウルフウォーカー』■外国語映画賞『Another Round』(原題)デンマーク『ラ・ヨローナ ~彷徨う女~』フランス、グアテマラ『これからの人生』イタリア『ミナリ』アメリカ『Two Of Us』(原題)アメリカ、フランス■作曲賞『ミッドナイト・スカイ』『TENET テネット』『この茫漠たる荒野で』『Mank/マンク』『ソウルフル・ワールド』■歌曲賞「Fight For You」『Judas and the Black Messiah』「Hear My Voice」『シカゴ7裁判』「Seen」『これからの人生』「Speak Now」『あの夜、マイアミで』「Tigress & Tweed」『The United States vs. Billie Holiday』テレビの部ドラマ部門■作品賞「ザ・クラウン」「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」「マンダロリアン」「オザークヘようこそ」「ラチェット」■主演女優賞オリヴィア・コールマン「ザ・クラウン」ジョディ・カマー「キリング・イヴ」エマ・コリン「ザ・クラウン」ローラ・リニー「オザークヘようこそ」サラ・ポールソン「ラチェット」■主演男優賞ジェイソン・ベイトマン「オザークヘようこそ」ジョシュ・オコナー「ザ・クラウン」ボブ・オデンカーク「ベター・コール・ソウル」アル・パチーノ「ナチ・ハンターズ」マシュー・リス「ペリー・メイスン」ミュージカル/コメディ部門■作品賞「エミリー、パリへ行く」「The Flight Attendant」(原題)「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」「シッツ・クリーク」「テッド・ラッソ」■主演女優賞リリー・コリンズ「エミリー、パリへ行く」ケイリー・クオコ「The Flight Attendant」エル・ファニング「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」ジェーン・レヴィ「ゾーイの超イケてるプレイリスト」キャサリン・オハラ「シッツ・クリーク」■主演男優賞ドン・チードル「Black Monday」ニコラス・ホルト「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」ユージン・レヴィ「シッツ・クリーク」ジェイソン・サダイキス「テッド・ラッソ」ラミー・ユセフ「ラミー 自分探しの旅」リミテッドシリーズ/テレビ映画部門■作品賞「ふつうの人々」「クイーンズ・ギャンビット」「Small Axe」(原題)「フレイザー家の秘密」「アンオーソドックス」■主演女優賞ケイト・ブランシェット「ミセス・アメリカ~時代に挑んだ女たち~」デイジー・エドガー=ジョーンズ「ふつうの人々」シーラ・ハース「アンオーソドックス」ニコール・キッドマン「フレイザー家の秘密」アニャ・テイラー=ジョイ「クイーンズ・ギャンビット」■主演男優賞ブライアン・クランストン「Your Honor」(原題)ジェフ・ダニエルズ「The Comey Rule」(原題)ヒュー・グラント「フレイザー家の秘密」イーサン・ホーク「The Good Lord Bird」(原題)マーク・ラファロ「アイ・ノウ・ ディス ・マッチ・イズ・トゥルー」※以下、部門共通■助演女優賞ジリアン・アンダーソン「ザ・クラウン」ヘレナ・ボナム=カーター「ザ・クラウン」ジュリア・ガーナー「オザークヘようこそ」アニー・マーフィー「シッツ・クリーク」シンシア・ニクソン「ラチェット」■助演男優賞ジョン・ボイエガ「Small Axe」ブレンダン・グリーソン「The Comey Rule」ダニエル・レヴィ「シッツ・クリーク」ジム・パーソンズ「ハリウッド」ドナルド・サザーランド「フレイザー家の秘密」★セシル・B・デミル賞ジェーン・フォンダ★キャロル・バーネット賞ノーマン・リア(text:Reiko Uehara)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-ノマドランド 2021年3月26日より全国にて公開©2020 20th Century Studios. All rights reserved.【Netflix映画】シカゴ7裁判 2020年10月9日より全国にて公開【Netflix映画】Mank/マンク 2020年11月20日より一部劇場にて公開、2020年12月4日よりNetflix独占配信開始パーム・スプリングス 2021年4月9日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©)2020 PS FILM PRODUCTION,LLC ALL RIGHTS RESERVED.【Netflix映画】マ・レイニーのブラックボトム 2020年12月18日よりNetflixにて配信【Netflix映画】この茫漠たる荒野で 2021年2月10日よりNetflixにて配信
2021年02月04日俳優のエディ・レッドメインが、「ファンタスティック・ビースト」第3弾で真冬の屋外水泳シーンを撮影したそうだ。「ハリー・ポッター」の前日譚である同シリーズ最新作で引き続きニュート・スキャマンダー役を演じるエディは、氷のように冷たい水に浸かることになったという。バラエティの対談シリーズ『アクターズ・オン・アクターズ』に出演したエディは、ジェイミー・ドーナンに「イギリスのリーヴスデン・スタジオで夜の撮影を幾つかしたということぐらいしか言えないけど。夏に水中で撮影する予定だったやつをね」「しかしロックダウンがあったから、当然映画撮影も中断した。12月初旬に撮影が行われたんだ。突然イギリスの冬に外で泳いでいる自分がいたんだよ」と説明。ジェイミーに同新作の内容を聞かれたものの、エディはそれには沈黙を守り、「内容に関して言えること? あまりないね。夕飯を食べに来たら、言えるけど。でも、できない。守秘義務の契約書にサインしたからね」と話した。一方で昨年10月に日本公開された『シカゴ7裁判』にも主演しているエディは、アーロン・ソーキン監督の大ファンであることから、その話を受けるかどうか少し躊躇したことを明かした。「僕がアーロン・ソーキンのファンで、彼の作品に夢中気味なのは君も知っていると思う。だから脚本が到着した時、出来過ぎた話だと真に感じた瞬間だったよ。そして、それを読む前に『やります』て言ったようなものだ」「実は少しだけ躊躇した。誰かの作品が本当に好きだったら、それに招待してもらったなんて信じられないもんだ。だから恐怖感があった。もしこれが、出来の悪いやつだったらどうしよう? ってね」「以前にそういうことがあったんだ。悪い映画など決して作らない俳優達と仕事をしてきたけど、僕と共演したものだけがその例外だったことがね。でも(脚本は)、素晴らしいものだったよ。心を奪われた」(C)BANG Media International
2021年01月26日今週の「おとな向け映画ガイド」アカデミー賞有力候補作がこんなにも!ー『Mank/マンク』『ミッドナイト・スカイ』など劇場公開されたNetflixオリジナル4作品をオススメ。ぴあ編集部 坂口英明20/12/20(日)イラストレーション:高松啓二今週末のロードショー公開は11本(ライブビューイング、映画祭企画を除く)。全国100スクリーン以上で拡大公開される作品は『劇場版ポケットモンスター ココ』『映画 えんとつ町のプペル』『ジョゼと虎と魚たち』の3本です。今回ご紹介するのは、いま話題のNetflixオリジナル作品4本。館数は少ないですが、今なら映画館でご覧になれます。この年末年始は、おうちでゆっくり配信を観るという楽しみ方も。『ミッドナイト・スカイ』ジョージ・クルーニー主演・監督・製作、世界の静かな終末を描くSF大作です。2049年、地球は壊滅の危機にあります。クルーニーの役は、避難をせずに北極圏の天文台にひとり残った老宇宙物理学者オーガスティン。食料の備蓄もあるこの観測施設で死を待つ状態です。施設内で、家族とはぐれ取り残された少女アイリスを見つけるのですが、彼女を救うすべもありません。ある日彼は、木星の探査を終え地球に帰還する宇宙船からの無線をキャッチします。彼らは、地球との連絡が途絶え、混乱状態のなか、情報を求めてあてのない発信を続けていたのです。オーガスティンは、よりよい通信設備のある遠く離れた別の基地へ氷原のなかをアイリスと移動します。映画は、そのサバイバルの旅と、宇宙船の地球帰還を並行して描いていきます。原作はリリー・ブルックス=ダルトンの『世界の終わりの天文台』。なぜ地球は滅亡するのか?木星探査のミッションは? 宇宙船内の人間関係は?オーガスティンはなぜ残ったのか? 少女アイリスの謎?などなど、原作とは異なる部分もあったり、観た人の想像力に委ねられるところも多くて、映画を観終わっても話題はつきません。氷とオーロラの北極圏、宇宙空間でのスリリングな船外活動シーンや、船内のライフスタイル、といった映像の見どころも盛りだくさんです。12/11(金)から劇場公開。ヒューマントラストシネマ渋谷他で上映中。12/23(水)からNetflixで配信開始。『ザ・プロム』ブロードウェイとハイスクール・ラブコメをガッチャンコさせた良いとこ取りミュージカル。しかもメリル・ストリープ、ニコール・キッドマンら大物俳優を起用するという大盤振る舞いの、ゴージャスなNetflix映画です。ルーズベルト大統領夫人を主人公にした新作ブロードウェイ・ミュジーカル『エレノア』、劇場前の派手なキャンペーンで華々しく初日を迎えるのですが、酷評であえなくクローズ。やけ気味の主演女優ディーディー(メリル・ストリープ)とその仲間たちは起死回生のアイデアをSNSでみつけます。それは、インディアナ州の田舎町の高校で、同性の恋人とプロム(卒業パーティ)に参加する予定の女子高校生がいるため、PTAがプロムそのものを中止したという記事。この女子高生をブロードウェイのスターが応援しよう、というわけです。ディーディーたちの出現に、現地は大騒ぎ。監督は学園シリーズ『glee グリー』のライアン・マーフィ。女子高生エマを演じる新人ジョー・エレン・ペルマンは、どこか『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーンを彷彿とさせます。学園ミュージカルの躍動感とベテランたちの円熟の芸の見事な交配。メリル・ストリープ扮する大女優のセルフ・パロディは余裕を感じますし、彼女や、ニコール・キッドマン、ジェームズ・コーデン(トニー賞受賞男優)らが歌い踊るシーンは一見の価値あり、です。12/4(金)から劇場公開。ヒューマントラストシネマ渋谷他で上映中。Netflixで配信中。『Mank/マンク』米アカデミー賞レースで最有力候補といわれている作品です。監督は『ゴーン・ガール』などのデヴィッド・フィンチャー。映画史上燦然と輝く名作中の名作『市民ケーン』は監督で主演のオーソン・ウェルズの功績が語られますが、この映画は脚本を担当した”マンク”こと、ハーマン・J・マンキーウィッツにスポットをあてた新味の“名作誕生秘話”になっています。脚本を担当したのはジャック・フィンチャー。監督の実父です。『市民ケーン』のモデル、新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストや、MGMの創始者メイヤー、『ラスト・タイクーン』の主人公、タルバーグなど、実在したハリウッド・レジェンドが実名で描かれています。1930年代、黄金時代のスタジオらしい熱病のような浮かれた雰囲気と、きらびやかな世界の裏で展開するどろどろとした人間模様。ハリウッド内幕ものの魅力にあふれています。評判をよんでいるひとつは映像です。モノクロの、まるで『市民ケーン』(1942年作品)と同じようなテイスト。様々な時制のシーンをインサートする構造は、フラッシュバックを多用した『市民ケーン』を連想させます。役者も高い評価を得ています。マンクを演じているのは、個性派ゲイリー・オールドマン。今回も、この酒びたりで、毒舌、ハリウッドの暴れん坊を魅力的に演じています。『市民ケーン』はいまや世界の映画ベスト1にも選ばれますが、当時、ハリウッドからは総スカンで、アカデミー賞9部門にノミネートされるも、受賞したのはこのマンキーウィッツ(とオーソン・ウェルズ)の脚本賞だけ。さて、『マンク』はどんな結果になりますか。11/20(金)から劇場公開。アップリンク吉祥寺他で上映中。Netflixで配信中。『シカゴ7裁判』1968年シカゴでおきたベトナム戦争への抗議デモ弾圧事件の、今からみると衝撃的で理不尽な裁判を描いた物語です。事件は、大統領選挙に向けて民主党全国大会が行われたシカゴにベトナム反戦の活動家が集結したなかで起きました。デモ隊と警察、州兵が対立し、なかば暴動状態となり、デモ指導者が逮捕されました。映画は翌年に行われた裁判を追いながら、事件の背景も描いていきます。シカゴ7とよばれた被告は、新左翼の学生団体SDSのリーダー、トム・ヘイデンや、政治に傾斜したヒッピー集団イッピーのアビー・ホフマンとジェリー・ルービン、非暴力の活動家など7人。さらに過激派ブラック・パンサーのリーダーも告発されていました。監督・脚本はアーロン・ソーキン。『ホワイトハウス』などTVシリーズのヒット脚本家として知られ、最近は映画監督として活躍しています。当初、この作品はスティーブン・スピルバーグが監督するといわれていました。トム・ヘイデンといえば、その後、カリフォルニア州議会議員となりますが、映画ファンにはよく知られた名前。ジェーン・フォンダの元夫です。この映画では、『ファンタスティック・ビースト』シリーズのエディ・レッドメインが演じています。フランク・ランジェラが演じた超タカ派の裁判官の横暴、意外な証言者の登場(マイケル・キートン扮する前司法長官など)、被告団の内輪もめ……といった裁判ドラマならではの展開の面白さ。そして感動のラスト!アメリカではベトナム反戦、フランスの五月革命、日本では全共闘運動と、若者たちの関心が政治に向けられた時代の物語です。それが、トランプが再選をめざし、さまざまな政治対立が現出した今年に公開されたことに意味があります。これもアカデミー賞の有力候補の一本です。10/9(金)から劇場公開。アップリンク渋谷他で上映中。Netflixで配信中。
2020年12月20日エディ・レッドメインやジョセフ・ゴードン=レヴィットら豪華競演で話題の『シカゴ7裁判』、『美女と野獣』『アラジン』の伝説のアニメーター、グレン・キーン監督の新作アニメ『フェイフェイと月の冒険』、リリー・ジェームズとアーミー・ハマー共演の心理サスペンス『レベッカ』などの新作映画ほか、世界で話題のガールズグループ「BLACKPINK」のドキュメンタリー、「愛の不時着」「梨泰院クラス」に続き注目を浴びる韓国ドラマ最新作、「嵐」のドキュメンタリーなど、Netflixの10月ラインアップが発表された。『フェイフェイと月の冒険』10月23日(金)独占配信『美女と野獣』『アラジン』の伝説のアニメーター、グレン・キーン監督の最新作。“月には女神がいる”と信じる少女の冒険と成長を描く。エンドソング「ロケット・トゥ・ザ・ムーン~信じた世界へ~」を「YOASOBI」のメンバーとして知られる幾田りらが担当することも話題。『シカゴ7裁判』10月16日(金)独占配信エディ・レッドメイン、サシャ・バロン・コーエン、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世ら豪華競演。アカデミー賞受賞のアーロン・ソーキンが脚本・監督、ベトナム戦争反対運動で起訴された7人の男の実話に基づく衝撃の裁判を描く。『レベッカ』10月21日(水)独占配信『シンデレラ』のリリー・ジェームズと『君の名前で僕を呼んで』のアーミー・ハマー共演で名作を映画化した心理サスペンス。結婚して大邸宅に来た新妻は亡き前妻レベッカの影に苦しめられていく。『40歳の解釈:ラダの場合』10月9日(金)独占配信2020年サンダンス映画祭監督賞受賞。女優で劇作家のラダ・ブランクの長編監督デビュー作。N.Y.の売れない脚本家ラダは突如ラッパーとして全く別のステージへ転向することに。「エミリー、パリへ行く」10月2日(金)独占配信「セックス・アンド・ザ・シティ」のクリエイター陣が贈るリリー・コリンズ主演の新作ドラマシリーズ。シカゴで働くエミリーはパリで念願の仕事に就くことに!恋に仕事に友情に全力投球の生活が始まる。「ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナー」10月9日(金)独占配信「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」の製作陣が贈るアンソロジーシリーズ、待望の第2弾が配信開始。ヘンリー・ジェイムズの心霊小説を原作に、戦慄のゴーストストーリーが語られる。「ソーシャルディスタンス」10月15日(木)独占配信「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」制作陣が贈る全編リモート制作の新シリーズ。新型コロナウイルスのパンデミックで始まった自主隔離生活で、孤独に直面した人々を描き出す。「クイーンズ・ギャンビット」10月23日(金)独占配信『スプリット』『ミスター・ガラス』のアニャ・テイラー=ジョイ主演。1950年代、ケンタッキー州にある孤児院で依存症に苦しんでいた少女が、チェスの才能を開花させる。アニャのレトロスタイルも見逃せない。「秘密の森:シーズン2」10月11日(日)独占配信ぺ・ドゥナ、チェ・スンウら豪華キャスト出演の人気サスペンスがシーズン2へ。冷徹な検察官ファン・シモクと破天荒な女性刑事ハン・ヨジン。殺人事件を追う2人に組織が立ちはだかる。「スタートアップ:夢の扉」Coming Soon韓国人気俳優ナム・ジュヒョクと元「missA」のスジ出演の注目の新シリーズ。韓国のシリコンバレーと呼ばれるサンドボックスで、未来の成功を夢見てスタートアップに飛び込んだ若者たちの成長を描く。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-【Netflix映画】フェイフェイと月の冒険
2020年09月25日映画『シカゴ7裁判』が、Netflixにて10月16日(金)から独占配信される。この度、本作の予告編とキービジュアルが公開された。本作は、ベトナム戦争の反対運動に端を発し、抗議デモを企てたとされ逮捕、起訴された7人の男“シカゴ・セブン”の衝撃の裁判を描いた、実話に基づく物語。『ファンタスティック・ビースト』シリーズのエディ・レッドメイン、『インセプション』のジョセフ・ゴードン=レヴィット、サシャ・バロン・コーエン、マイケル・キートン、マーク・ライランスなど、オスカー俳優が多数出演する。監督・脚本を務めるのは、脚本・製作総指揮を務めた『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞脚色賞を受賞、脚本を務めた『マネーボール』ではアカデミー賞脚色賞にノミネート、脚本を務めた『スティーブ・ジョブズ』ではゴールデングローブ賞脚本賞ノミネートなどの実力を誇り、数々の実話に基づく作品を独自の目線で手がけてきたアーロン・ソーキン。本作は、10月より日本でも一部劇場にて公開も予定されており、今年の賞レースでも注目されている。この度公開されたのは、反体制のために立ち上がったシカゴ・セブンの面々や法廷での裁判をとらえた、重厚かつエモーショナルな人間ドラマを予感させる予告編。抗議のデモ隊が次第に過激さを増していき、警察との一触即発のにらみ合いを経て、ついには衝突するまでが描かれる。そして、シカゴ・セブンらが起訴された裁判の様子も随所で描かれ、陪審員の買収や盗聴など、正しき裁判とは一線を画す、史上稀に見る壮絶な裁判が繰り広げられていく。また、立ちはだかる警官を横目に、勇敢に法廷に向かう男を映したキービジュアルも公開された。Netflix 映画『シカゴ7裁判』10月16日(金)より独占配信開始
2020年09月24日『ソーシャル・ネットワーク』や『スティーブ・ジョブズ』などの脚本を手掛けたアーロン・ソーキンが脚本・監督、エディ・レッドメインやサシャ・バロン・コーエン、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットら豪華共演で贈る『シカゴ7裁判』(原題:The Trial of Chicago 7)から、最新予告編が本国で公開された。舞台となるのは、1968年、米イリノイ州シカゴで行われた民主党全国大会。平和裏に行われるはずだったベトナム戦争への抗議活動が警察および州兵を相手にした暴動事件に発展、主催者たちは暴動を扇動したとして起訴されてしまう…。この裁判で被告となった“シカゴ7”と呼ばれる7人を演じるのが、豪華キャストたち。エディ・レッドメインがトム・ヘイデン役を演じるほか、『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』などのサシャ・バロン・コーエンがアビー・ホフマン役。先日、エミー賞を受賞した「キング・オブ・メディア」のジェレミー・ストロングがジェリー・ルービン役、同じく「ウォッチメン」のヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世がブラックパンサー党の活動家ボビー・シール役に。さらに、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、マーク・ライランス、マイケル・キートン、フランク・ランジェラらが出演する。『モリーズ・ゲーム』で初監督をつとめた名脚本家ソーキンが、再びメガホンを取った。本作は全米などの一部劇場にて現地時間9月25日(金)より順次公開。そのほか、日本を含む各国では10月16日(金)よりNetflixにて世界配信される。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2020年09月24日チョウ・ユンファとアーロン・クォックという香港を代表する二大スターがW主演するクライムアクションサスペンス『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』。この度、本作の見どころの1つである偽札作りの工程シーンを集めた特別予告編が解禁となった。カリスマ性に溢れたミステリアスな“画家”(チョウ・ユンファ)。彼が率いるエキスパート揃いの偽札製造チームにスカウトされた“贋作の名人”レイ(アーロン・クォック)は、最新テクノロジーの進化をあざ笑うように数々の難題を攻略しながらも、犯罪の連鎖に巻き込まれていく…。今回、解禁となった特別予告は、「この作品で見逃せないのは、偽札作りの工程」とフェリックス・チョン監督がこだわった場面を特別編集したもの。贋札の名人レイを演じるアーロンの繊細なペンさばきや、インク・紙へのこだわりなど偽札作りの工程が再現されていく。そして、監督は「偽札だけでなく、絵画の贋作に関するエピソードも登場しますが、そのようなシーンを生み出すため、脚本作りにおいて、試行錯誤を繰り返しました。そして、この映画を観て、“何が本当で、何がウソかを見抜くことができるのか?”…ご自身の感覚を試していただければと思います」と語る。まさに香港映画の金字塔にして、チョウ・ユンファの代名詞ともいえる『男たちの挽歌』(’86)と同じく、偽札作りを通して対峙する男たちの運命。その結末は見逃せない。『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』は2月7日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(photo / text:Ayako Ishizu)■関連作品:プロジェクト・グーテンベルク 贋札王 2020年2月7日より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開© 2018 Bona Entertainment Company Limited
2020年02月02日アーロン・エッカートが『Ambush』に主演することになった。ベトナム戦争を舞台にしたアクションスリラーで、エッカートは、戦争の行方を左右する極秘情報を取得する任務を背負わされた特殊部隊のリーダーを演じる。監督、脚本はマーク・アール・バーマン。撮影は来年1月にスタートの予定。エッカートの最新作は、現在アメリカで上映中の『ミッドウェイ』。こちらは第2次大戦を舞台にしたアクションスリラーで、監督はローランド・エメリッヒ。共演はウディ・ハレルソン、デニス・クエイド、エド・スクレイン、豊川悦司、浅野忠信ら。日本では来年秋に公開される。文=猿渡由紀
2019年11月19日アーロン・ソーキン監督による『The Trial of the Chicago 7』のキャストが固まってきた。現在までに決まっているのは、エディ・レッドメイン、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、サシャ・バロン・コーエン、マーク・ライランス、フランク・ランジェラら。ほかにマイケル・キートンの名も囁かれている。映画は1969年の反戦活動家たちに対する裁判を描くものだ。ソーキンが書いた脚本には何人かの名監督が興味を示しており、一時はスティーヴン・スピルバーグが監督する予定だったが、最終的にソーキンが監督も兼任することになった。撮影開始は来月からで、来年秋の大統領選を狙って公開されるのではと見られている。文=猿渡由紀
2019年09月03日DRESS読者のみなさん、こんにちは。新作映画レビュー「映画は、微笑む。」の連載も、ついに50回目を迎えさせていただくこととなりました。これからも、何かを考えるきっかけになったり、元気をもらえたりと、DRESS読者のみなさまが楽しめる作品に絞ってご紹介していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!◼︎映画スター、スポーツ選手、億万長者……セレブが集う実在の高額ポーカールームへようこそさて、そんな50回目となる今回、みなさんにご紹介したいのは”セレブ専用”の高額ポーカールームを経営していた、26歳の独身女性モリー・ブルームのベストセラー回顧録を映画化した『モリーズ・ゲーム』です。トビー・マグワイアレオナルド・ディカプリオマット・デイモンベン・アフレックなどなど……名だたる大物たちが参加していたとされるエクスクルーシブ(※)なポーカールームの裏側とは……?『ソーシャル・ネットワーク』、『マネーボール』、『スティーブ・ジョブズ』と実在の人物を描いたら右に出るものはいない天才脚本家アーロン・ソーキンが、自らの集大成といえるシナリオを完成させ、初の監督に挑みます!※エクスクルーシブ:排他的な。閉鎖的な。部外者などをいれないさま。◼︎『モリーズ・ゲーム』のストーリー心理学教授の厳格な父親(ケヴィン・コスナー)のもと、幼い頃からひたすら練習を重ね女子モーグルの選手として五輪出場を目前にしていたモリー・ブルーム(ジェシカ・チャスティン)。コロラド大学を首席で卒業した彼女は、ソルトレークで金メダルを獲得し、ロースクールを卒業して会社を設立するという人生設計を立てていた。しかし、とある不運な事故によって冬季オリンピック予選の最終戦で転倒してしまい、アスリート人生に終止符を打つことに。時は2002年、転倒のケガから回復したモリーは、ロースクールへ行く前にLAで1年間の休暇を取ることを決め、ハリウッドのクラブでウェイトレスとして働き始める。店の常連客のディーンから雑用係としてスカウトされ、彼が主催するポーカー・ゲームを手伝い始めたモリーだったが、それはハリウッドスターや映画監督、ラッパー、ボクサー、大物実業家など、大金持ちの有名人ばかりが集まるエクスクルーシブなポーカールームだった。2005年、ポーカーを通じて、最高レベルの人々と交流することに生きがいを見つけたモリー。しかし、ある日突然、ディーンからクビを言い渡されてしまう。そこでモリーは、密かに練っていた計画を実行する。プレイヤーたちにポーカールームの場所の変更をメールし、一流ホテルのスイートルームに彼らを集めると、自分が主催の新しいポーカールーム”モリーズ・ルーム”のオープンを告げるのだった。だが、宝石の城が砂の城に変わるのは一瞬だった。2014年、FBIから突然逮捕令状を突きつけられ、違法賭博の運営容疑をかけられたモリーは、弁護士のチャーリーのオフィスを訪ねる。果たして、モリーは無罪を勝ち取ることができるのか――?◼︎一夜で億単位の巨額が動く!豪華なポーカー・ゲームモリーが開いたポーカー・ゲームの顧客リストに並ぶのは、世界中の誰もが知っているハリウッドスターや映画監督、一流スポーツ選手にミュージシャン、さらには大物実業家まで、名だたるセレブたちばかり。映画の出演者たちを見ながら、この役は実在の誰なのかを予想してみてもおもしろいかもしれません。また、フォーシズンズのスイートルームにモリーが開いたポーカールームは、豪華の一言。初めてのポーカーゲームには、安物のワンピース姿で出かけていたモリーも最後には美しい服をまとい、二度と同じ服は着ない、なんて変わりよう。主演のジェシカ・チャステインに用意された衣装は、なんと全部で90着!その美しい服の数々も見どころとなっています。◼︎アカデミー常連、ジェシカ・チャステインが光る!掛け金の最低額は1万ドル(100万円相当)。どんなにキャッシュを積んでもオーナーからの招待がなければ覗くことも許されない、まるで都市伝説のようなサロンのオーナー・モリー。そんな彼女を演じたのは、『ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜』『ゼロ・ダーク・サーティ』でアカデミー賞にノミネートされたジェシカ・チャステインです。天才ロビイストを演じた昨年10月公開の『女神の見えざる手』と本作でゴールデン・グローブ賞にもノミネートされ、実力派女優としての地位を確固たるものにしました。本作では、12歳での背骨の大手術、オリンピック予選でのアクシデント、ポーカールーム常連客の裏切り、マフィアからの脅迫……など、次々と襲いかかる危機を知性とユーモアで乗り切るモリーを、強く、美しく、演じ切ります!オリンピック候補にもなったトップアスリートから、モリーはなぜギャンブルの世界へと身を投じたのか?どうやって巨万の富を手に入れ、それらを失くしたのか?FBI が彼女を追う本当の理由とは?手に汗握る破滅的なゲームの舞台裏はもちろん、モリーの人格形成に大いなる影響を与えた厳格な父親との胸に迫るやりとりなど、ヒューマンドラマとしての見どころにもあふれた本作。実在の女性モリーのパワフルな生き様から、きっと元気をもらえるに違いありません。『モリーズ・ゲーム』は5月11日(金)全国公開です。◼︎『モリーズ・ゲーム』公開情報『モリーズ・ゲーム』※PG125月11日(金)、TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー監督・脚本:アーロン・ソーキン出演:ジェシカ・チャステイン、イドリス・エルバ、ケヴィン・コスナー、マイケル・セラ配給:キノフィルムズ上映時間:140分公式サイト: MG’s Game, Inc. ALL RIGHTS RESERVED.
2018年05月11日ジェシカ・チャステインを主演に、ハリウッドで一大スキャンダルを巻き起こした実話の裏側を映画化した『モリーズ・ゲーム』。この度、本作のモデルとなったモリー・ブルームのインタビュー映像をシネマカフェが独占入手した。トップアスリートから予想外の転身を遂げ、ハリウッドの都市伝説的なポーカールームの若き女経営者となった実在の回顧録を基に、アーロン・ソーキンが独自の視点で脚本&初監督に挑んだ本作。物語は、モリーの栄光と転落を追いながら、違法なゲームでFBIに逮捕された彼女と弁護士のやりとりを通して、その才気と情熱の根源に迫る。本作のモデル、モリー・ブルームとは…?劇中ではジェシカが演じた本作のモデルであるモリーは、元々、モーグルのオリンピック候補というトップアスリート。しかし、26歳にしてセレブが集う高額ポーカールームの経営者となり、「合衆国対モリー・ブルーム」という令状とともに、違法賭博運営の罪でFBIに逮捕された経歴を持つ。ポーカーのことを知らなかった彼女――きっかけは上司のお手伝い今回入手したインタビュー映像で彼女は、ポーカーに関わったきっかけについて「不動産開発のアシスタントをしていたとき、上司がポーカー・ゲームを主催していて、それも手伝ってくれって言われたの」と述べ、また「プレーヤーが好む音楽や食事などを色々調べたわ」とあらかじめリサーチして完璧な仕事をやろうと心掛けたそう。そして、各界の大物が揃うその場所を訪れた彼女は、すぐに“チャンス”を感じたとも話し、「1年間だけバイトするつもりが、こんなに驚くべきチャンスが舞い込んでくるなんて」と当時をふり返った。アカデミー賞・脚色賞ノミネートの本作、「誰でも共感できる物語に」『ソーシャル・ネットワーク』 『マネーボール』『スティーブ・ジョブズ』と、栄光を手にした実在人物の知られざる裏側に光を当ててきた天才脚本家のアーロン・ソーキン。今作では、自らの脚本で待望の監督デビューを果たし、第90回アカデミー賞、第75回ゴールデン・グローブ賞で脚本賞にノミネートされた。ストーリーについてモリーは、「ソーキン監督は見事な台本を書いて、娯楽性の高い映画に仕上げてくれたわ。ギャンブルを知らない人でもしっかり楽しめる作品よ。人間性をしっかりと描いてくれたから、誰でも共感できる物語になったんだと思う」と語っている。「正確に表現してくれた」――自身を演じたジェシカ・チャステインについて「スクリーンの外でも素晴らしい人」。自身を演じたジェシカの印象をこう明かすモリーは、「彼女に演じてもらってうれしかった」と言い、「私を演じる姿を見たときには心底驚かされたわ。ほんの数回話しただけなのに、すべてを理解してくれて、細かなニュアンスに至るまで正確に表現してくれたの」とその演技には驚いたと大絶賛。ポーカー運営とは…運営で様々なスキルを身につけたと言う彼女は、「私にとっては学びの場所だった。“成功”を勝ち取るためのレッスンね」と表現し、「成功の基準は財産や名声を得ることではなく、内なる強さこそが真の力だと気づいたの」とポーカーに関わったことで学びを得たのだとコメントしている。『モリーズ・ゲーム』は5月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:モリーズ・ゲーム 2018年5月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2017 MG’s Game, Inc. ALL RIGHTS RESERVED.
2018年04月30日レオナルド・ディカプリオ、ベン・アフレック、トビー・マグワイアを始めとする、オスカー・クラスのトップスターが顧客リストに並ぶ“伝説のポーカールーム”を舞台にしたジェシカ・チャステイン主演作『モリーズ・ゲーム』。このたび、本作の日本公開日が5月11日(金)に決定。日本オリジナルのポスタービジュアルがお披露目された。オリンピックを有望視されたモーグル選手から、招待された者だけが参加できる都市伝説のようなサロンのオーナーへと転身した、モリー・ブルームの“真実”に迫る本作。今回解禁となったポスターは、いま最も旬な女優ジェシカが演じるモリーが、ワイングラスに入ったチップをポーカーテーブルに放つ姿をとらえた、日本だけのオリジナル・ビジュアル。ゴージャスなドレスで正面を直視する主人公モリーの背景には、一夜で億単位の巨額が動く、煌びやかな世界が映し出されている。だが、その華やかさの一方で「セレブを虜にしたのは、華麗なる破滅。」のキャッチコピーが示すように、一夜にして全てを失う、危うさと儚さも見え隠れし…。■挫折から立ち上がり、揺るぎない信念で闘い続けた1人の女性を描く本作は、モリー・ブルーム本人が2014年に刊行し、ベストセラーとなった同名の回想録の映画化。『ソーシャル・ネットワーク』のアーロン・ソーキンが脚色・監督を手がけた映画は、セレブたちが虜になったポーカールームの裏側だけでなく、原作にはないモリー(ジェシカ)の父親(ケヴィン・コスナー)との関係性や、やがて彼女の唯一の味方になっていく弁護士(イドリス・エルバ)との絆など、ヒューマンドラマの一面も描かれる。何より、観客に最も感動と共感を与えるのは、幾度もの挫折から立ち上がり、揺るぎない信念で闘い続けた1人の女性の強くたくましい生き方だ。トップアスリートからなぜ、ポーカーの世界に足を踏み入れたのか。500万ドルの富を手に入れながらも、なぜ失ってしまったのか。弁護士とのミーティングを通して、スキャンダラスに伝えられたモリーとはまったく違う彼女の姿が浮かびあがってくる。運命に配られた敗北のカードを、自らの手で勝利へと変えていったモリー・ブルームの真実に触れたとき、私たちは何を目にするのだろうか?『モリーズ・ゲーム』は5月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:モリーズ・ゲーム 2018年5月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2017 MG’s Game, Inc. ALL RIGHTS RESERVED.
2018年04月05日『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞を受賞し、『マネーボール』や『スティーブ・ジョブズ』などで実在人物の知られざる裏側に光を当ててきた脚本家アーロン・ソーキンが、自らの脚本で監督デビューを果たした『モリーズ・ゲーム』。このたび、本作で主演を務めたジェシカ・チャステインが多面的な女性経営者モリー・ブルームを彩り豊かに演じ分ける場面写真を、シネマカフェが独占入手した。本作の舞台となるのは、レオナルド・ディカプリオ、ベン・アフレック、トビー・マグワイアを始めとするトップスターが顧客リストに並ぶ高級ポーカールーム。法外な掛け金が飛び交い、招待された者のみが参加できる、都市伝説のようなサロンのオーナーは、何の後ろ盾も持たない26歳のモリー・ブルームだ。彼女はオリンピックを有望視されたモーグル選手だったが、ケガのためにアスリートの道を断念。一転して、高額なポーカーの世界へと足を踏み入れる。背骨の大手術をへて、オリンピック予選でのアクシデント、ポーカールームの常連客の裏切り、マフィアからの脅迫──次々と襲い掛かる危機を知性と熱いハートとユーモアで乗り切る女性モリーを力強く演じたジェシカは、第75回ゴールデン・グローブ賞で主演女優賞(ドラマ部門)にノミネートされた。美しさと知性を兼ね備えたジェシカの着こなしに注目今回入手したのは、そんなジェシカが演じる魅惑的なドレスを身に纏ったモリーの場面写真。肌を大胆に露出するドレスはひときわ目を引くが、品のある知性を兼ね備えた女性だけが許される着こなしで、決していやらしさを感じさせない。そこには、並外れた才覚と情熱で伝説のポーカールームを仕切ってきた、強さを秘めたモリーの姿を垣間見ることができる。彼女はオリンピック候補にもなったトップアスリートから、なぜ全く違う世界へと身を投じたのか?いかにして500万ドル近くの富を手に入れ、それをすべて失くしてしまうことになったのか?彼女に迫るFBIの本当の目的は?やがて弁護士(イドリス・エルバ)との作戦会議を通して、タブロイド紙に書きたてられるスキャンダラスなイメージとは全く違うモリーの真の姿が現れ始めるのだが…。幾度もの失敗から立ち上がった“勝つために生まれた女”の逆転ドラマ。世界一、魅惑的で破滅的なゲームに秘められた彼女の真の姿が、ますます気になるばかりだ。『モリーズ・ゲーム』は5月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:モリーズ・ゲーム 2018年5月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2017 MG’s Game, Inc. ALL RIGHTS RESERVED.
2018年03月17日3月4日(現地時間)に開催される第90回アカデミー賞のノミネートが22日(現地時間)に発表。『シェイプ・オブ・ウォーター』が最多13部門で候補に選出された。長編アニメーション部門には日本から5作が候補対象作になっていたが、残念ながら最終候補5作には残れなかった。また、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』で主演のゲイリー・オールドマンの特殊メイクを担当した日本人アーティスト、辻一弘がメイクアップ部門で候補になった。授賞式は3月4日(現地時間)、ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。主要部門候補は以下の通り作品賞『君の名前で僕を呼んで』『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』『ダンケルク』『ゲット・アウト』『レディ・バード』『ファントム・スレッド』『ペンタゴン・ペーパー /最高機密文書『シェイプ・オブ・ウォーター』『スリー・ビルボード』主演男優賞ティモシー・シャラメ(『君の名前で僕を呼んで』)ダニエル・デイ・ルイス(『ファントム・スレッド』)ダニエル・カルーヤ(『ゲット・アウト』)ゲイリー・オールドマン(『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』)デンゼル・ワシントン(『Roman J. Israel, Esq.』原題)主演女優賞サリー・ホーキンス(『シェイプ・オブ・ウォーター』)フランシス・マクドーマンド(『スリー・ビルボード』)マーゴット・ロビー(『アイ, トーニャ史上最大のスキャンダル』)シアーシャ・ローナン(『レディ・バード』)メリル・ストリープ(『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』助演男優賞ウィレム・デフォー(『The Florida Project』原題)ウディ・ハレルソン(『スリー・ビルボード』)リチャード・ジェンキンス(『シェイプ・オブ・ウォーター』)クリストファー・プラマー(『All the Money in the World』原題)サム・ロックウェル(『スリー・ビルボード』)助演女優賞メアリー・J・ブライジ(『マッドバウンド哀しき友情』)アリソン・ジャネイ(『アイ, トーニャ史上最大のスキャンダル』)レスリー・マンヴィル(『ファントム・スレッド』)ローリー・メトカーフ(『レディ・バード』)オクタヴィア・スペンサー(『シェイプ・オブ・ウォーター』)監督賞クリストファー・ノーラン(『ダンケルク』)ジョーダン・ピール(『ゲット・アウト』)グレタ・ガーウィグ(『レディ・バード』)ポール・トーマス・アンダーソン(『ファントム・スレッド』)ギレルモ・デル・トロ(『シェイプ・オブ・ウォーター』)脚色賞『君の名前で僕を呼んで』ジェームズ・アイヴォリー『The Disaster Artist』(原題)スコット・ニュースタドター、マイケル・H・ウェバー『ローガン』スコット・フランク、ジェームズ・マンゴールド、マイケル・グリーン『モリーズ・ゲーム』アーロン・ソーキン『マッドバウンド哀しき友情』(原題)オリジナル脚本賞『ビッグ・シック』エミリー・V・ゴードン、クマイル・ナンジアーニ『ゲット・アウト』ジョーダン・ピール『レディ・バード』グレタ・ガーウィグ『シェイプ・オブ・ウォーター』ギレルモ・デル・トロ、ヴァネッサ・テイラー『スリー・ビルボード』マーティン・マクドナー撮影賞『ブレードランナー 2049』ロジャー・ディーキンス『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』ブルーノ・デルボネル『ダンケルク』ホイテ・ヴァン・ホイテマ『マッドバウンド哀しき友情』レイチェル・モリソン『シェイプ・オブ・ウォーター』ダン・ラウス作曲賞『ダンケルク』ハンス・ジマー『ファントム・スレッド』ジョニー・グリーンウッド『シェイプ・オブ・ウォーター』アレクサンドル・デスプラ『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ジョン・ウィリアムズ『スリー・ビルボード』カーター・バーウェル主題歌賞「Mighty River」(『マッド・バウンド哀しき友情』)「Mystery of Love」(『君の名前で僕を呼んで』)「Remember Me」(『リメンバー・ミー』)「Stand Up for Something」(『Marshall』原題)「This Is Me」(『グレイテスト・ショーマン』)長編アニメーション映画賞『ボス・ベイビー』『The Breadwinner』(原題)『リメンバー・ミー』『Ferdinand』(原題)『ゴッホ最期の手紙』外国語映画賞『ナチュラル・ウーマン』(チリ)『The Insult』(原題)(レバノン)『心と体と』(原題)(ハンガリー)『ザ・スクエア思いやりの聖域』(スウェーデン)『ラブレス』(ロシア)(text:Yuki Tominaga)■関連作品:ダンケルク 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
2018年01月23日第71回英国アカデミー(BAFTA)賞のノミネーションが9日(現地時間)、発表され、ギレルモ・デル・トロ監督の『シェイプ・オブ・ウォーター』が最多12部門にノミネートされた。ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門でゲイリー・オールドマンが主演男優賞を受賞した『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』は作品賞、主演男優賞など9部門に。ゴールデン・グローブ賞で最多4部門を受賞した『スリー・ビルボード』は作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、助演男優賞など8部門9ノミネート、クリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』も作品賞、監督賞ほか8部門で候補になった。英国映画の『パディントン2』、『Film Stars Don’t Die in Liverpool』(原題)は3部門、『The Death of Stalin』(原題)は2部門でノミネート。スティーヴン・スピルバーグ監督の『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』が完全無視される一方、興行面では苦戦した『ブレードランナー2049』は監督賞、作曲賞ほか8部門で候補になるなど、アメリカの映画賞とは異なる姿勢がはっきり表れた。英国アカデミー賞授賞式は2月18日(現地時間)、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催される。主なノミネーションは以下の通り。■最優秀作品賞『君の名前でぼくを呼んで』『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』『ダンケルク』『シェイプ・オブ・ウォーター』『スリー・ビルボード』■英国映画賞『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』『The Death of Stalin』『God’s Own Country』『Lady Macbeth』『パディントン2』『スリー・ビルボード』■最優秀男優賞ダニエル・デイ=ルイス(『ファントム・スレッド』)ダニエル・カルーヤ(『ゲットアウト』)ゲイリー・オールドマン(『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』)ジェイミー・ベル(『Film Stars Don’t Die in Liverpool』原題)ティモシー・シャラメ(『君の名前で僕を呼んで』)■最優秀女優賞アネット・ベニング(『Film Stars Don’t Die in Liverpool』原題)フランシス・マクドーマンド(『スリー・ビルボード』)マーゴット・ロビー(『I, Tonya』原題)サリー・ホーキンス(『シェイプ・オブ・ウォーター』)シアーシャ・ローナン(『レディ・バード』)■助演男優賞クリストファー・プラマー(『All the Money in the World』原題)ヒュー・グラント(『パディントン2』)サム・ロックウェル(『スリー・ビルボード』)ウィレム・デフォー(『The Florida Project』原題)ウディ・ハレルソン(『スリー・ビルボード』)■助演女優賞アリソン・ジャニー(『I, Tonya』原題)クリスティン・スコット・トーマス(『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』)ローリー・メトカーフ(『レディ・バード』)レスリー・マンヴィル(『ファントム・スレッド』)オクタヴィア・スペンサー(『シェイプ・オブ・ウォーター』)■最優秀監督賞ドゥニ・ヴィルヌーヴ(『ブレードランナー2049』)ルカ・グァダニーノ(『君の名前で僕を呼んで』)クリストファー・ノーラン(『ダンケルク』)ギレルモ・デル・トロ(『シェイプ・オブ・ウォーター』)マーティン・マクドナー(『スリー・ビルボード』)■最優秀オリジナル脚本賞『ゲットアウト』ジョーダン・ピール『I, Tonya』(原題)スティーヴン・ロジャース『レディ・バード』グレタ・ガーウィグ『シェイプ・オブ・ウォーター』ギレルモ・デル・トロ、ヴァネッサ・テイラー『スリー・ビルボード』マーティン・マクドナー■最優秀脚色賞『君の名前で僕を呼んで』ジェームズ・アイヴォリー『The Death of Stalin』(原題)アーマンド・イアヌッチ、イアン・マーティン、デヴィッド・シュナイダー『Film Stars Don’t Die in Liverpool』(原題)マット・グリーンハイ『Molly’s Game』(原題)アーロン・ソーキン『パディントン2』サイモン・ファーナビー、ポール・キング■最優秀外国語映画賞『エル ELLE』(フランス/ドイツ/ベルギー)『最初に父が殺された』(カンボジア)『お嬢さん』(韓国)『ラブレス』(ロシア)『セールスマン』(イラン)■最優秀作曲賞『ブレードランナー2049』ハンス・ジマー『ウィンストン・チャーチル』ダリオ・マリアネッリ『ダンケルク』ハンス・ジマー『ファントム・スレッド』ジョニー・グリーンウッド『シェイプ・オブ・ウォーター』アレクサンドル・デスプラ■最優秀アニメ映画賞『リメンバー・ミー』『ゴッホ最期の手紙』『ぼくの名前はズッキーニ』(text:Yuki Tominaga)
2018年01月09日映画『モリーズ・ゲーム(MOLLY’S GAME)』が、2018年5月に全国で公開される。主演はジェシカ・チャステイン。ハリウッドで一大スキャンダルとなった実話『モリーズ・ゲーム』は、トップアスリートからセレブリティが集う高額ポーカー・ゲームの経営者へと転身した、実在する女性を描いた物語。本作の舞台となるのは、レオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイア、ベン・アフレックをはじめとするトップスターを顧客としていた、ハリウッドの都市伝説的なポーカールーム。経営者であるモリー・ブルームは、若干26歳の元トップアスリート。違法なポーカー・ゲームで逮捕され、スキャンダルの的となったモリーの栄光と転落に迫るとともに、才気あふれるモリーの、情熱の根源を描いていく。物語のベースになっているのは、2014年に刊行されベストセラーとなった、モリー・ブルームの回想録だ。主演はジェシカ・チャステイン主人公のモリー・ブルームを演じるのは、『女神の見えざる手』で天才ロビイストを演じ、『ユダヤ人を救った動物園 ~アントニーナが愛した命~』で初来日を遂げたジェシカ・チャステイン。『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』や『ゼロ・ダーク・サーティ』での好演も記憶に新しい。『女神の見えざる手』に続き、並外れた才覚と情熱を仕事に注ぐ女性を演じている。予告編では、五輪モーグル予選のアクシデントやFBI に逮捕される瞬間など、大きな 挫折をめぐる彼女の壮絶な人生が映し出されている。常に厳しい態度で彼女に接し た父親と再会し、思わず涙ぐむ姿も公開された。また、モリーの弁護士役をイドリス・エルバ、モリーの父親役をケヴィン・コスナー、モリーを翻弄するクライアントの1人プレイヤーX役をマイケル・セラが担当する。脚本・監督は『ソーシャル・ネットワーク』のアーロン・ソーキン脚本と監督を手掛けたのは、『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞脚色賞を受賞し、『スティーブ・ジョブズ』など、実在の人物を描くことで高い評価を得ている脚本家・アーロン・ソーキン。今作が初監督作品となる。またアカデミー賞ではアーロン・ソーキンが脚色賞にノミネートされている。ストーリーモーグルのオリンピック候補だったモリー・ブルームは、選考をかけた大会で怪我を負い、アスリートの道を諦める。ハーバード大学へ進学するまでの一年を、ロサンゼルスで気ままに過ごすことにしたモリーだったが、勤めていた会社のボスから、アンダーグラウンドなポーカー・ゲームのアシスタントを頼まれる。そこでは、ハリウッドスターや大物プロデューサー、大企業の経営者らが法外な掛け金でポーカーに講じていた。やがて、彼女はその才覚で26歳にして自分のゲームルームを開設するのだが、10年後FBIに逮捕される。彼女を担当した弁護士は、打合せを重ねるうちに、目の前の女性がタブロイド紙に書きたてられるような人物でないことを知るのだがーー。作品情報『モリーズ・ゲーム』公開時期:2018年5月 TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー監督・脚本:アーロン・ソーキン出演:ジェシカ・チャステイン、イドリス・エルバ、ケヴィン・コスナー、マイケル・セラ製作国:アメリカ
2017年12月03日『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞脚色賞を受賞した天才脚本家アーロン・ソーキンの監督デビュー作『MOLLY’S GAME』(原題)が、2018年5月に日本公開されることが決定。ジェシカ・チャステインを主演に迎え、トップアスリートから、26歳にしてスター俳優が集う高額ポーカーの経営となったモリー・ブルームを描いていく。モーグルのオリンピック候補だったモリー・ブルームは、選考をかけた大会で怪我を負い、アスリートの道を諦める。ハーバード大学へ進学するまでの1年をロサンゼルスで気ままに過ごすことにしたモリーだったが、勤めていた会社のボスから、アンダーグラウンドなポーカー・ゲームのアシスタントを頼まれる。そこでは、ハリウッドスターや大物プロデューサー、大企業の経営者らが法外な掛け金でポーカーに講じていた。やがて、彼女はその才覚で26歳にして自分のゲームルームを開設するのだが、10年後FBIに逮捕される。彼女を担当した弁護士は、打合せを重ねるうちに、目の前の女性がタブロイド紙に書きたてられるような人物でないことを知るのだが――。『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』『ゼロ・ダーク・サーティ』と2年連続でアカデミー賞にノミネートされ、現在ロングランヒット中の『女神の見えざる手』でゴールデングローブ賞のドラマ部門で主演女優賞候補となったジェシカ。そんないまノリに乗っているハリウッド最注目の女優が主演する本作は、トロント映画祭でプレミア上映、AFIのクロージングを飾り、本年度アカデミー賞の候補作とも目されている話題作。また、レビューサイトRotten Tomatoesで批評家95%の高評価を獲得している(11月24日現在)。レオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイア、ベン・アフレックをはじめとするトップスターが顧客リストに名を連ねていたことでニュースとなったエクスクルーシブルなポーカールーム。招待された限られた者のみが参加できる、ハリウッドの都市伝説的なそのポーカールームを経営していたのは、若干26歳の魅力的な女性モリー・ブルーム。ジェシカが今作で演じるのは、このモリー。彼女は、オリンピック候補にもなったトップアスリートから予想外の転身を遂げ、タブロイド紙の注目の的になった人物。今回、2014年に刊行されベストセラーとなった彼女の回想録を、実在の人物を描くことに定評のある脚本家アーロン・ソーキンが、独自の視点で脚本、初監督に挑んだ本作。物語は、違法なポーカー・ゲームでFBIに逮捕された彼女と弁護士のやりとりを通して、スキャンダルの的となったモリーの栄光と転落を追いながら、その才気と情熱の根源に迫っていく。『女神の見えざる手』に続き、本作では並外れた才覚と情熱を仕事にそそぐ女性を演じ、オスカー候補との呼び声も高いジェシカ。彼女のほかにも、モリーの弁護士には『マイティ・ソー』シリーズや『スター・トレック BEYOND』のイドリス・エルバ、モリーの父親を『パーフェクト・ワールド』『ドリーム』のケヴィン・コスナーが演じる。『MOLLY’S GAME』(原題)は2018年5月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年11月29日ジェシカ・チャステインが、第2次世界大戦下に実在したユダヤ人を救った動物園の園長婦人を熱演する『ユダヤ人を救った動物園』。本作のPRのため、主演のジェシカが11月下旬に初来日を果たすことになった。本作は、第2次世界大戦中のポーランド・ワルシャワで、動物園の園長夫妻ヤンとアントニーナが動物園にユダヤ人たちを匿い、300名もの命を救った姿を描いた、知られざる実話。ジェシカは園長夫人アントニーナを演じている。アカデミー賞作品賞・主演女優賞ほか多くの賞レースにノミネートされた『ゼロ・ダーク・サーティ』(キャサリン・ビグロー監督)で、CIAの女性分析官を演じたジェシカ。今年は、本作と、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされた『女神の見えざる手』という2本の主演作が日本で公開され、今後は「X-MEN」シリーズ最新作『X-MEN: Dark Phoenix』(原題)に悪役として出演、グザヴィエ・ドラン監督作『The Death and Life of John F. Donovan』(原題)で主演を務めるほか、多くの作品が待機する。また、女優としてひっぱりだこである一方、ファッション業界でも注目を集め、「プラダ(PRADA)」の広告塔や「ラルフローレン(Ralph Lauren)」の顔としても活躍。私生活では今年の6月に結婚し、ハリウッドの女性格差問題などについても積極的に発信する最もホットな女性であるジェシカ。そんな本作をひっさげて、ファン待望の初来日が決定!ジャパンプレミアに登壇する予定だ。今回来日するタイミングは、『ソーシャル・ネットワーク』『スティーブ・ジョブズ』などのオスカー脚本家アーロン・ソーキンが監督デビューを飾り、早くもオスカー候補となることが予想されている話題作『Molly’s Game/モリーズ・ゲーム』(原題)の北米公開(11月22日)とほぼ同じタイミングのため、注目はいっそう高まるに違いない。『ユダヤ人を救った動物園 ~アントニーナが愛した命~』は12月15日(金)よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月13日50年代に大ヒットし、現在でも世界中で再放送されている「アイ・ラブ・ルーシー」。主役のルーシー・リカードを演じたルシル・ボールの伝記映画が製作される。8日(現地時間)、「E!News」はこの伝記映画でケイト・ブランシェットが主演、アーロン・ソーキンが脚本を担当することが確定したとし、さらにアマゾン・スタジオが権利を獲得、タイトルが『Luci and Desi』(原題)になったことを伝えている。物語はルシルと最初の夫デジの20年間に渡る結婚生活に焦点が当てられるという。2人の子どものルーシー・アーナズ、デジ・アーナズ・Jr.がプロデューサーの一員として参加する。すでに2年前、ルシルの伝記映画にケイトが主演、アーロンが脚本を手掛けるらしいとの話題は上がっていたが、現在まで動きはなかった。アーロンは近年脚本家として『ソーシャル・ネットワーク』でマーク・ザッカーバーグ、『マネーボール』でビリー・ビーン、『スティーブ・ジョブズ』ではタイトル通りのジョブズ本人と、実在の人物を描いてきた。『ソーシャル・ネットワーク』ではアカデミー脚本賞にも輝き、高い評価を受けている脚本家である。しかし2年前、ルシルを描く脚本家としては「賛成できない」と多くの女性がツイートで意見した。アーロンが前述の3作で描いた女性像があまりにもひどく、女性であるルシルを主役にした脚本が書けるのかと、彼女たちは懸念しているようだ。(Hiromi Kaku)
2017年08月08日アーロン・カーター(29)が飲酒および麻薬の影響下での運転(DUI)と大麻所持の罪で逮捕された。アーロンは15日(現地時間)、ジョージア州ハーバーシャム郡で恋人のマディソン・パーカーと共に拘留され、同日に予定されていた「カンザス・シティ・ライブ!」への出演もキャンセルするに至った。しかしアーロンは自身が有名であったことを理由に不当に逮捕されたとコメントを出している。「アーロンは最新シングル『スーナー・オア・レイター』のプロモーションのため、南東部をノンストップで移動しており、その途中でタイヤの修理が必要となりました」「その修理中に敵意を見せた数人の警察官から拘留されたのです。警察側は弁護士を呼ぶ権利さえアーロンから取り上げました」「アーロンは長年患っている不安神経症のため、医療用マリファナの許可証を所持しています」「修理所のビデオには、アーロンがDUIの罪で逮捕されたとき、移動中の車内にいなかったことが証拠として映されています」。そんな中、アーロンの兄で「バックストリート・ボーイズ」のメンバーであるニックが弟をサポートするツイートをしていたことに対し、アーロンが「宣伝行為」だと非難している。ニックは「弟へ、お前が何をしようが愛しているし、助けが必要なら俺はいつもお前のそばにいて助けるから。家族はいつもラクな存在ではないけれど、俺たちはみんなお前の支えになるから」と投稿していた。これを受け、アーロンはその言葉が本物であるならば、個人的に電話をかけてくるべきだと反論した。代理人から出されたコメントでは「家族(ニック)が僕のことを心配しているのなら、公共の場を通じてではなく、なぜ直接電話をかけてきて話をしないんだろう」「僕をPRに利用し、弱っているところをさらに痛めつけるなんて全然良いことじゃない」としている。ニックからその後、この件に対する発言はないものの、妻ローレン・キットがアーロンに対し、新しい携帯電話の番号を教えてもらっていないと呼びかけている投稿をリツイートしている。(C) BANG Media International(text:cinemacafe.net)
2017年07月18日クリント・イーストウッド監督によるヒューマンドラマ『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)で主演を務めたトム・ハンクスと、共演のアーロン・エッカート。本作でトムは、制御不能になった旅客機をハドソン川に不時着させ、乗客乗員155人全員の命を救った機長役を、アーロンは共に危機を乗り越えた副操縦士役を演じた。来日した2人にインタビューし、本作に懸けた思いや、イーストウッド監督との撮影エピソードを聞いた。"ハドソン川の奇跡"は世界中で報道され、チェスリー・サリー・サレンバーガー機長は国民的英雄だと称賛された。だが、本作はお涙ちょうだいの安っぽいアトラクションムービーにはなっていない。9.11の傷跡を入れ込みつつも、知られざる真実に斬り込む人間ドラマに仕上げたのは、名匠クリント・イーストウッドならではの成せる技だ。ミラクルな生還劇を称える報道の裏側で、なにゆえ機長たちは国家運輸安全委員会から激しく糾弾されたのか!?紆余曲折を経て、最後に浮き彫りにされる真のヒロイズムが静かで熱い感動を呼ぶ。その品格にうなるのだ。――まずは脚本を読んだ感想から聞かせてください。トム:脚本を読んで驚いたのは、この人たちがどのくらい精神的な負担を受けたのかという点だよ。あの日どうやって不時着して、どうやって人が降りたのかという一連のハドソン川の奇跡についてそのまま再現されていたけど、問題はそれからだ。彼らはその後、非常にストレスを感じていたんだよ。機長のサリーたちはすぐには回復できずに、何カ月間も悩まされた。また、死ぬかもしれなかった経験をした上に、国家運輸安全委員会からの追求を受けることになって本当に大変だった。その結果は全く想像ができなかったし、そこがまさにこの映画の素晴らしさだと思った。彼らはプロフェッショナルとして完璧にやったんだ。素晴らしいことを成し遂げたはずなのに仕事を失ったり、年金がなくなったりする可能性もあった。まさに窮地に立たされたんだ。感情的にすごく負担をかけられたことが、この映画での重要な要素となった。脚本家のトッド・コマーニキがそういう形で物語を書くことができなかったら、『ハドソン川の奇跡』という映画はうまくいかなかったと思う。――まさにハドソン川での不時着は、ベテランの機長ならではの英断がもたらした奇跡だと思いました。機長役を演じられてみて、どんなことを感じましたか?トム:機長のサリーはこれまでずっとパイロットをやってきて、キャリアも長いから、きっと直感に従ったんだと思う。実際、たった208秒の中で、どうするのかを判断しなければいけなかった。その結果、正しいことをやったと2人とも確信していたんだと思う。角度やスピードなどを頭の中で計算したのではなく、直感で感じたわけだ。そのことは実際に機長に会った時に彼の口から説明してもらったよ。その時の感情について説明するのは難しいけど、何が起こったのかという内容は全部話してくれた。――アーロンさんは、副操縦士役を演じるにあたり、どんなふうにアプローチをされましたか?アーロン:まずは素晴らしい脚本があったし、クリント・イーストウッド監督や周りのキャストも素晴らしかったから心強かった。それで演じるにあたり、パイロットがどういう仕事なのかということも勉強したし、自分でも飛行機に乗ってみたりもしたよ。また、僕も副機長のジェフ・スカイルズさんからいろんな話を聞いたんだ。サリーさんやジェフさんは、国家運輸安全委員会の質問を受けながら、自分は正しいことをやったとすごく自信をもっていたと思う。もちろん大変だったとは思うけど、心の中では信じていたんだ。――クリント・イーストウッド監督の演出はいかがでしたか?トム:クリント・イーストウッド監督といえば、アメリカ映画全体で見ても5、6本は歴史上に残るような素晴らしい映画を撮っている人でしょ。『ペイルライダー』(1985年)や『許されざる者』(1992年)や『ミスティック・リバー』(2003年)など、素晴らしく洗練された映画を作る方だ。でもその一方で彼自身は俳優として『ダーティハリー』(1971年)などにも出ているんだからすごいよね。彼はそんなにたくさん話す方じゃなくて、キャストの方に託してくれる監督だ。あまりこういうふうにやってほしいとかは言わないし、とにかく説明などをしない。ここでこうやって、ちょっとここを見て、というような漠然とした指示しか言わない。僕たちは現場でいろいろと試すだけなので、全然時間が無駄にならないんだ。だから彼とはこれからも何十本も映画を作っていきたいと思うよ。アーロン:僕も同感だ。イーストウッド監督は、いつも本当に楽に監督をやっているように見える。クルーとの関係性も素晴らしいし、そこにいれば家族の一員になるような感じなので、すごく仕事がしやすいんだ。だからこそ、役者のみんなも準備万端にして臨む。だってものすごく尊敬できるイーストウッド監督の現場だもの。彼は業界の中ではアイコンみたいな存在でしょ。素晴らしい俳優であり、監督でもあるから、最高のことをやりたいと思って現場に来る。でも、監督はたいしたことはないよという感じで、仕事なのにすごく楽そうにやっているんだ。――最新テクノロジーのコンピュータではなく、ベテランの機長という人間の判断が155人の命を救うという点が興味深いです。トム:テクノロジーは間違いなく僕たちの人生をすごく簡単なものにしてくれたよね。そのことは素晴らしいし、すごく良いことだとも思う。映画だって特殊効果が使えるからこそ、上からワイヤーなどで吊るさなくてもよくなったわけだから。技術的にすごいことは認めるけど、やっぱりコンピュータでやれることは限られているんじゃないかな。いろんなことを自動化できるけど、やっぱりどこかで人間が判断しなければいけないと思う。だって実際に、パイロットがコックピットにいなかったらどう思う?コンピュータを信じられる?もし、今回のようにバードストライクに遭った時どうなるのか?と問いかけずにはいられない。この先、99%自動運転でできるようになったとしても、1%はやっぱり人間を必要としていると思う。アーロン:素晴らしい答えだね。僕もそう思うよ。もちろん技術は素晴らしいし、びっくりするような進歩も遂げているし、実際に僕たちもその恩恵を受けてきた。でも、やっぱり人間の心が大事だよね。いつかすべて自動化されるかもしれないとも思いたいけど、やっぱりできないと思う。――ハリウッドで活躍されているお二人ですが、出演作はどんな基準で選んでいますか?アーロン:俳優として、いつも一番良い機会を僕は探っている。どこのスタジオで撮るとか、共演者も重要なポイントだ。僕の場合、自分自身がその役を演じていることが想像できた時、ほとんどの場合はそのオファーをお受けするようにしている。だからいつも脚本を読みながら考えるんだ。トム:僕はその作品のテーマにやる価値を見いだせるかどうかが大事かな。ストーリーそのものにとても興味があったり、どこかに行けることが魅力的に思えたりすることもあるけど、ほとんどの場合はテーマで決めているよ。それはものすごく歴史的な記録ものだったり、愛情がこもったものであったりもする。いずれにしても脚本を読んで素晴らしいと思えなければいけない。また、これまで自分がそのことを知らなかったと思えなければ面白いと感じないんだ。もちろん、俳優としてどれだけ経験が詰めるかというところも重要だ。実際、ものすごい量の脚本が生まれているし、脚本家の数だって相当多い。やっぱりみんなが映画を作りたいと思っているんだ。例えば小説としては良くてできていても、映画としてはうまくいかないという場合もあると思う。だから僕は、脚本を読んだ時の直感で決めているよ。■プロフィールトム・ハンクス1956年7月9日、アメリカ生まれ。『スプラッシュ』(84)に主演し、注目を集め、『ビッグ』(88)でアカデミー主演男優賞にノミネート。『フィラデルフィア』(93)で同賞主演男優賞を獲得し、さらに翌年『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94)でも同賞を獲得。その後、『プライベート・ライアン』(98)や『キャスト・アウェイ』(00)でも同賞にノミネートされる。『すべてをあなたに』(96)では初めて長編映画の脚本・監督を担当し、出演も兼ねた。2013年にはノーラ・エフロン演出の「Lucky Guy」でブロードウェイ・デビューし、トニー賞など数多くの賞にノミネートされる。その他、2002年にAFIの生涯功労賞、2009年にチャップリン賞、2014年にはケネディ・センター名誉賞も受賞している。アーロン・エッカート1968年3月12日、アメリカ生まれ。『エリン・ブロコビッチ』(00)で注目される。『サンキュー・スモーキング』(06)でゴールデングローブ賞や主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされる。『ダークナイト』(08)ではハービー・デント(トゥーフェイス)役を演じた。主な出演作は、『ラビット・ホール』(10)や『世界侵略:ロサンゼルス決戦』(11)、『ラム・ダイアリー』(11)、『エンド・オブ・ホワイトハウス』(13)、『アイ・フランケンシュタイン』(14)、『エンド・オブ・キングダム』(16)など。(C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved
2016年09月24日