くらし情報『クリント・イーストウッド インタビュー 異色の題材から学び続ける80歳』

2011年2月18日 16:08

クリント・イーストウッド インタビュー 異色の題材から学び続ける80歳

だから、マット・デイモンが演じるジョージと共に彼らを登場させたんだ」。

マットとは『インビクタス/負けざる者たち』に続いてのタッグとなるが、互いの信頼関係は深い。彼の魅力を簡潔にこう断言する。
「マットは全く芝居がかっていないところが素晴らしい。彼は演じているように見えない。とても自然で、とてもさりげない。つまり、俳優として優れているが、古いスラングを使って大げさな演技をしたりはしないんだ」。

では最後に、長い、本当に長いキャリアを積んできたイーストウッドがこの作品から新たに学んだことを聞いてみよう。

「私は映画を作るたびに何かを学んでいるよ。毎回違う俳優と組み、違うテーマを扱っているわけだから、そこが映画作りの面白いところだ。この映画の前に津波や地下鉄(の爆破)などを描いたことはなかったしね。やっていないことはたくさんあり、それを毎回経験していくわけだ。そして多くのことを学ぶ。だが、生きていればいずれにせよ、毎日何かを学ぶんじゃないかな。新しい出会いがあれば、人間について新しいことを学ぶし、初めての場所へ行き、初めての通りを歩けばそこでも何かを学ぶ。だから生き続けていけるし、頭と心を若くしていけるんだ」。

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