三浦友和インタビュー 妻役の石田ゆり子から「名前で呼んでほしい」と言われ…
男にとってはやっぱり照れるわけですよ。僕?そりゃそうです(笑)!」
息子・三浦貴大の演技に…ニヤリ
特にこの10年ほどだろうか。大作と言われるものからごく小さな規模の作品まで、とにかく三浦さんが携わった作品はかなりの数に上る。いつのまにか、共演者もスタッフも大部分が自分よりも年下になった。
「若い人と仕事しているという意識は当然ありますよ。なぜなら僕が年を取ったから。あと1年で還暦ですからね(笑)。その中で、映画との関わり方を言うなら、僕らは“過渡期”の俳優なんですね。
映画産業が斜陽を迎えた昭和40年代にこの世界に入って、それまでは、俳優は脚本もらって現場に行って、いい仕事をするというものだった。でも、お金が使えなくなっていく中で、いろんなアイディアを出しながら作っていくというのが主流になった。いまでは企画から携わっていくのがベストだと感じています」。
では、その中で若い人たちを“育てていく”という意識も?
「いや、育てるとか育てられるとかっていうのはないんですよ。あの監督、プロデューサーがあの俳優を育てたなんて話は全部ウソです(笑)。芝居なんて自分で学んで掴むもの。みんな互角でただ、平等にみんな年を取っていくだけ。