シネマカフェ的海外ドラマvol.187 “オタキュート”男子チャックに注目!
トホホ系スパイと言って思い出される最近のタイトルと言えば、スパイをクビにされてしまった元スパイ、マイケルが活躍する「バーン・ノーティス元スパイの逆襲」が思い浮かぶところですが、曲がりなりにもあちらはプロ中のプロ!ド素人スパイの上に、マッチョな体育会系のような屈強とは言いがたいチャックのスパイぶりが何とも言えないユーモアを生み出します。
しかも、「CHUCK/チャック」を手がけたのは、「ゴシップガール」や「The OC」の生みの親としても知られる名クリエイター、ジョシュ・シュワルツ。ジョシュと言えば、キュートなオタクくん、いわば“オタキュート男子”を描かせて右に出る者はいないと言われるほど?「The OC」ではコミックオタクで草食系だけれど友情に厚く、初恋相手に恋心を捧げ続けるセスが、「ゴシップガール」では良家の子女が通う名門高校では浮いた存在だけれど、学園一の美少女のハートを射止める文系男子・ダンがそれぞれキュートな魅力を放ち、視聴者の支持を集めています。そんなジョシュが満を持して主人公に据えたオタキュート男子、チャックは、オタキュートの中のオタキュート。正統派のイケメンにはない愛くるしさとマッチョな体育会系には望めない繊細さで、スパイ・アクションに新たな魅力を吹き込んでいます。