くらし情報『瑛太×松田龍平インタビュー 沈黙さえも心地いい空間に変える2人』

瑛太×松田龍平インタビュー 沈黙さえも心地いい空間に変える2人

続けて、翻弄する男・行天を演じた松田さんの意見はこう。
「恥ずかしい気もしますけどね。男同士ではっきりしないというか…(笑)。ただ、あの2人は常にああいった関係性でいるわけではないとも思うんです。一緒に生活していれば男同士の付き合いにおける男っぽさだけじゃない面も出てくるだろうし、その微妙な関係性を端的に切り取った映画の2人なんだろうなと思いました」。

絶妙なコンビネーション、などという言葉で片付けるのは安易過ぎるが、多田と行天がひとつ屋根の下で何気ない時間を過ごすさまも、便利屋と化して様々な依頼に奔走する様も妙にしっくりくる。沈黙さえも心地良い2人の時間・空間を、瑛太さんは「自然に生まれた間」と言い表す。
「出来上がった映画を実際に見てみたら、“会話に結構間があるな…”と思ったりもしたんですけど(笑)。
でも、多田と行天だった僕たち2人のあのときの関係性が、そういう間を生んだんだと思います。撮影中の龍平と僕は、ずっと同じ時間軸で生活していましたね。過去3回の共演では、そこまで一緒にいることはなかった。2人で同じ現場に行き、同じときにカメラの前に立ち、同じ時間に帰る…。2人で一緒に帰ったり、帰る途中でコンビニに寄ったり、そういう当たり前のような時間が楽しかったです」。

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