瑛太×松田龍平インタビュー 沈黙さえも心地いい空間に変える2人
と口を揃える2人。そして、「もしあったとしても、“まあいいや”と思うようなことなんでしょうね」と松田さん。やはりこの2人、素敵だ。
“俳優”に対しての意識
映画の中では、口にはしない過去をそれぞれ抱える多田と行天の葛藤、さらには再生も描かれる。人は人生をやり直せるものだろうか?の問いには、こんな答えが返ってきた。
「やり直すのもありですけど、やっぱりゼロにはならないんじゃないかという気がしています。多田もやり直す作業はしたんでしょうけど、ゼロに戻そうとしているわけじゃなくて、そのときいた地点で区切りをつけただけ。全部を無くすことなんてできないし、積み重ねた上で次の方向に向かっていく。
人はそういう可能性をずっと持っているんじゃないかなと思いますね」と瑛太さん。
しばらく考え込んだ松田さんも「瑛太の言う通りですよね」と続ける。
「たとえやり直したとしてもゼロにもマイナスにもならない。何かを持って次に行けるっていうことを前向きにとらえなきゃなと考えています。生きてる以上、何かしらできるだろうって。それでも前に進む力っていうのを持っていたいですね」。
俳優として、男性として魅力全開の時期を迎え、「でも、ちょっとずつ肉体の衰えも感じ始めています(笑)。