山田洋次監督が「第二の故郷」柴又を練り歩き! 『東京家族』製作は来年春に再開
と満面の笑みを浮かべ、喜びを語った。波乃さんは「帝釈天で頭を下げたら訳もなく涙が出てきました」とこみ上げる思いを明かす。英さんは「楽しみと怖さでいっぱいです」と期待と不安を口にした。
オリジナルで名優・笠智衆が演じた老父を演じる安井さんは「26、7の頃に小津監督の作品に出させてもらいましたが、何も分からないまま監督の下で『映画ってこんなに難しいものなのか』と苦労しました」と遠い日をふり返り、「それから何十年。同世代の男ということで何とか分かってるつもりです」と意気込みを語った。
同じく小津作品のヒロイン・原節子が演じた紀子を演じる瀬戸さんは「スクリーンで観ると(原さんは)本当に美しくてプレッシャーです。新しいものを作り上げるということで、あまり考えないで頑張りたいです」と抱負を述べた。
映画の『東京家族』は当初、今年の4月にクランクインを予定していたが、震災を受けて松竹より製作延期が発表されていた。
妻夫木聡や蒼井優の出演が明らかになっているが、山田監督は「この舞台が終わったら準備を再開し、3月から撮影の予定」と明かし、「同じ原作で舞台と映画を作れるなんて僕は幸運です」と笑顔を見せていた。