『源氏物語 千年の謎』窪塚洋介インタビュー 「究極言ったら、全部の役をやりたい」
全然違うじゃないですか、東京とは。俺らは、そういう目に見えないものを昔から“気”と漢字で表してきた人たちだから、感じやすい。京都は特に風水で守られているから、そういう安心感もたぶんあると思うんです」。
調べていく過程で新たな発見があると、さらに深く掘り下げ、台詞などにも窪塚さんの意見が反映されているという。 「結構自由に『好きにやって』というか、ちょっと放っとかれているみたいな感じだったんで(笑)。今回に限らず、そういうことが多いんです。演出しないで『任すわ』みたいに言ってもらうのは、それはそれでうれしいんですけど、『物足んねえ』みたいに思うときもありますね」と本音もちらりとのぞかせる。
全編パリで撮影した主演作『UGLY/アグリー』や園子温監督の『ヒミズ』など、今後も話題作への出演が続く。
作品としての規模も物語も全く違う世界に、いつも自然に、しかも、それぞれの作中の異分子として溶け込んでいる。これは相当に面白い現象だ。
本人は「どうなんですかね」と照れ笑いしつつ、「ただ、そうありたいとは思っている」と言う。「すごいチープな言い方すると、アル・パチーノとロバート・デ・ニーロがよく対比で出てくるけど、アル・パチーノって何見ても結構アル・パチーノじゃないですか。