「僕に一番期待しているのは僕自身」 テイラー・キッチュが語る、自らの“資質”
生まれ故郷のカナダではアイスホッケーの選手として活躍するもケガもあって挫折。その後、演技を学ぶためにニューヨークへと移った。いまでこそ引く手あまたの活躍を見せるが、20代前半の下積みの時代にはかなりの苦労を味わった。自らを「頑固なタイプ」と分析し「その資質がつらい下積みの状況で幸いしたと思う」とふり返る。
「どうして演技に興味を持ったのかは自分でもよく分からないな。でも役を演じること、物語を伝えるということで本当に自分が満たされるんだ。それができるのならどんなことでもやるという意志は当時から持っていたよ。あの頃はすごく生意気だったから『オール・オア・ナッシング』、のるか反るかっていう気持ちも強かった。
演技を勉強するのに最善の場所に来たからには、自分のやれるベストを尽くそうという思いだったし、それがあったからいまの僕があるんだ」。
本作の主人公ジョン・カーターはかつて家族を失った傷を抱える男。アクション映画の主人公でありながら、従来のヒーローらしからぬ複雑な内面をテイラーは見事に体現しているが、こうした役柄を演じる楽しさについて語る。「ジョン・カーターだけでなく、(出世作となったドラマ)