『MIB3』ジョシュ・ブローリンが語る“K” 「いまだにトミーが夢に出てくるよ」
彼の声からは、シンフォニーオーケストラのようにいろんな音が出てくるんだ。ブッシュを演じたときは6か月間くらい、どんなジョークを言っても彼の声色になって全部面白くなくなってしまったくらいだけど、今回は“やった!”とは思えなかった。いろんなシーンを勉強したり、いろんな映画を観たり、実際の彼の喋り声も参考にしたけど、常に変化しているんだ。途中で“なんでこんな仕事を引き受けちゃったんだろう”と思うくらい悩んだこともあったけど、あらゆる彼のピースを集めてその中から一つずつ選択していったんだよ」。
そんな苦労も経て、トミーと瓜二つの“K”として驚きをもたらすジョシュ。実は、この出来栄えについてはトミーとは直接話していないようだが、「とにかく彼に気に入ってもらいたいという気持ちが強かった。うわさによれば僕のことを気に入ってくれてるらしいけど(笑)」と笑顔を見せる。監督も「トミーが演じるKでも、ジョシュが演じるKでもなく、もう全てがKなんだ」と納得したようで、撮影中にはこんなエピソードも。
「ウィル扮するJが電気ショックから目覚めてKと初めて話すシーンで、初めて僕の声が録音されたんだ。当然、みんな僕の声がトミーの台詞の声とどのくらい似ているか不安だったんだけど、撮影が終わったときに監督が涙をためていたんだ。