くらし情報『激突!2つの魂&コンプレックス 『苦役列車』森山未來×高良健吾インタビュー』

2012年7月6日 17:43

激突!2つの魂&コンプレックス 『苦役列車』森山未來×高良健吾インタビュー

と高良さん。
「些細なことで他人にコンプレックス持ったりします。それでもいまは前向きに『精一杯やってるのだから』と思えるようになりました。(自身が演じた)正二に関しても、専門学校に通っても楽しくなくて貫多とつるんで、でも段々と学校の友人もできて貫多から離れていく…という流れが、自分の東京に出てきたときの気持ちと重なるところがありました。東京に出てきたときはうまくいかないとすべてを東京のせいにしてましたね。『東京の水は…、人ごみは…、満員電車は…って。でもそう思ってる自分も東京の一部なんですよね」。

森山さんも「『東京のソバは…』とかね(笑)。
おれも『絶対関西弁のままで行ったるねん』とか考えて気負ってたよ」と頷き、こう続ける。
「そういう気負いがない人はいないと思うし、年齢を重ねていく中でそうした感情を押し殺すか、それが自分だと受け入れるか、それを自分の“武器”とするのか何かしらの対処をするしかない。それは誰にでも付きまとう話だと思いますね」。

原作者の西村氏はまさにそれを抱えたまま四十になって、自らの分身の貫多としてそれをさらけ出しながら勝負していると言える。
「『俺には“何もない”がある』というのがこの映画のコピーだけど、あそこまで勇気持って立てるのは、やっぱりすごいと思いますね。

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