「駅弁ひとり旅」岡田義徳インタビュー 「色とりどりよりシンプルな方がいい」
ものを口に入れてから美味しいと感じるまで何秒かかかるじゃないですか?そこは大事にしました。ドラマのような、ドキュメンタリーのような、情報番組のような、いろんな要素がごちゃっとした中でちゃんとした一つの作品になって良かったと思います」。
さて、その「食」に関しては、自身は「雑食」と認める岡田さん。
「お茶もコーヒーも好きですし、そんなに世の中マズいものってないじゃないですか?人がマズいって言うものでも“結構うまいけどな…”って食べますね。食べることが幸せだと思うか、美味しいものを食べることが幸せだと思うかの違いって大きいと思うんです。僕は食べられることが幸せだと思うので、ちょっと予想の味と違っても気にならない。でも好きなものについては、どんな方が作ったかとか、どんな文化で生まれたのかとか、気になるとすぐに調べたくなるんです(笑)」。
本作で紹介される駅弁の数は20余りに及ぶが、岡田さんが実際に食した数はそれ以上。
これだけ食べ尽くせば、立派な駅弁通を名乗れそうだが?
「今回、事前に駅弁や鉄道に関する資料をいただいていたので、全部読んで撮影に臨みました。本当にたくさんあって、中でも山形(酒田駅)