ハビエル・バルデム インタビュー 憧れの『007』への挑戦「特別な想いがあったよ」
と続け、“6代目ジェームズ・ボンド”のダニエル・クレイグがどれだけ素晴らしいかを力説する。
「歴代ボンドを演じてきた役者は、それぞれにボンドに個性をもたらしたと思うよ。でなければ、これだけ長くシリーズを続けることはできないからね。僕が一番クールだと思うボンドは、初代ボンドのショーン・コネリー。彼自身があまりにもクールだからボンドもクールだった。一方、ダニエルはファンタスティックでパワフル、しかも複雑さを持った役者だと思う。だからこそ、これまでのボンドになかったような多層構造というのかな、より複雑な一面をもらたすことができたんだと思う。何がすごいって、ボンドにはある程度基本となるスタイルがあるわけだけれど、そのフレームから出ずに個性を出すことはとても難しいもの。
でも、規範を踏襲しつつ何でもやってしまうのがダニエルなんだ。そこがすごい!彼の才能を感じるよ」。
そんなダニエル扮するボンドを追い詰めていくシルヴァを演じたハビエルも、もちろんすごいわけで。これからシーズンを迎える様々な賞レース。映画ファンとしてはハビエルがどう絡んでくるのかも気になるところだが、俳優にとって賞は「最終的なゴールじゃない」