男たちを虜にする“美熟女”ジュリエット・ビノシュ 鬼才監督が熱望する魅力とは?
そんな、旧知の仲であったカラックス監督の13年ぶりの長編新作となる『ホーリー・モーターズ』を製作するにあたって、主人公・オスカー(ドニ・ラヴァン)の昔の恋人・ジーン役で当初オファーを受けていたジュリエット。しかし、彼女はその誘いを断り、短い出演時間ながら、『コズモポリス』でのクローネンバーグ監督との初仕事を選択した。主人公・パッカー(ロバート・パティンソン)の愛人・ディディ役として、パッカーがオフィス代わりにするリムジンに乗り込み、車内での濃厚なSEXシーンを披露している。ワンシーンのみの出演にも関わらず、パッカーをとりまく虚無感を象徴するキャラクターとして、強烈なインパクトを与え、現在48歳にして新境地を見せているのだ。
そんなジュリエットは『コズモポリス』の撮影後に、こんなコメントを残している。「そのシーンを読んでみて、出演するのは楽しいだろうと思ったの。たった5ページのシーンをどんな風に想像する?こんなに小さな空間で。とても挑戦だったわ!デヴィッド(・クローネンバーグ監督)は、ロバートにいつも同じ場所(=リムジン)にいて欲しかったから。
“権力の場所”であるかのように、自分のリムジンの中にいつも座っている。